近頃話題に上ることが多いChatGPTは、OpenAI社が生み出した最新のAIチャットボットです。
しかしながら、「なぜここまで注目されているのか」と疑問を抱く人も少なくないでしょう。
そこで今回は、現時点で把握されているChatGPTの情報を簡潔にご紹介します。

ChatGPTとは?
ChatGPTは人工知能ツールの一種であり、「オリジナルのテキストを自動生成することができる」という特徴があります。
この対話型サービスでは、質問に答えてもらうことはもちろん、創造的なプロンプトを提供してもらうこと(例えば「海を背景にしたビジュアルエフェクトの作り方は?」など)や、詩や歌、エッセイ、短編小説、コードなどの作成も可能です。
ChatGPTの使用方法
ChatGPTの使い方は非常に簡単です。
まずOpenAIのアカウントを作成する必要がありますが、メールアドレスと電話番号を使って簡単に登録できます。
登録後はChat GPTだけでなく、テキストプロンプトに基づいてイラストを作成するAIアートツール「DALL-E 2」などのツールも利用できます。
ChatGPTには通常のチャットボットと同じように、テキスト入力用スペースがあります。
そこに質問やコマンドを入力すると、「回答」として文書を作成してくれます。
例えば、「なぜ空は青いのか」、「鳥小屋の作り方は」などと質問したり、「マクドナルドのハンバーグラーを主人公にしてレイモンド・チャンドラー風の物語を書いて」といったリクエストをすることも可能です。
本当に何でもやってくれるため、様々なことを試してみてください。
日本語は対応してる?
ChatGPTは、日本語にも対応しています。
言語を設定する項目はありませんが、日本語で対話を始めるとChatGPTは日本語で応答します。
同様に、スペイン語で話しかけるとスペイン語で答えてくれます。
ChatGPTは多言語に対応しており、多様な言語でのコミュニケーションに役立ちます。
ChatGPTは間違えない?
ChatGPTが提供する回答や生成されたテキストには、誤った情報や的外れな内容が含まれることがあります。
そのため、ファクトチェックが必要となります。
特にChat GPTを用いてエッセイや記事を作成する場合は、事実確認が不可欠です。
ChatGPTはお金がかかる?
ChatGPTは基本的に無料で利用できますが、有料のサブスクリプションプラン「ChatGPT Plus」もあります。
月額20ドル(約2,500円)で、ピーク時でもアクセスしやすくなったり、応答時間が短縮されたり、新機能が使えるようになります。
また2023年3月15日からは、次世代大規模言語モデル「GPT-4」が「ChatGPT Plus」で利用可能になります。
これによりChatGPTが大幅に賢くなり、論理的思考能力は5段階評価で5、手短に無駄なく文章を書く能力は5段階評価で4にまで引き上げられています。
今後期待される機能
今後追加される予定の機能には以下のようなものがあります。
マルチモーダル
現在のChatGPTは、テキストで入力しテキストで回答する文字ベースのAIサービスですが、テキスト以外のフォーマット──画像・音声・動画などにも対応することが見込まれています。
これにより、より多様な形式の入力を扱えるようになります。
このように複数のフォーマットに対応できるAIサービスを「マルチモーダル」と呼びます。
プラグインでの機能拡張
OpenAIはChatGPT Pluginsという新機能を発表しています。
プラグインとはアプリケーションの機能を拡張するソフトウェアであり、ChatGPTの場合、外部のサービスと連携して回答を作成できるようになるとされています。
これにより、より多様な情報源を取り込んだ回答が可能になります。
ChatGPT Pluginsが既に対応が確定しているサービスとして、旅行予約サービスの「Expedia」、メッセージアプリの「Slack」、そしてレストラン情報の「OpenTable」があります。
また、将来的には「ウェブブラウジング」というプラグインが提供される予定です。
ChatGPT Pluginsが実装されることで、ChatGPTが「最新情報に弱い」という弱点をある程度解消することができると考えられています。
ChatGPT Pluginsの利用には、ウェイトリストに登録する必要があります。
情報漏洩の危険は?
しかしながら、最近になってAIのトレーニングに利用されないモードが追加されました。
ChatGPTの画面左下にあるアカウント名をクリックし、「...」→「Settings」→「Show」→「Chat History & Training」のスイッチをオフにすることで設定できます。
もしも「AIに自分の会話を覗かれるのは気が引ける」という方は、このモードを設定することをお勧めします。
ただし、このモードにすると会話履歴が表示されなくなる点に注意が必要です。
また会話は30日間保存されるので、不正行為の監視が行われることにも留意が必要です。
そのため、まだ利用には注意が必要です。
ChatGPTはいつできた?
ChatGPTは昨年11月にリリースされ、OpenAIという人工知能の研究開発に特化した企業によって開発されました。
OpenAIの設立には、有名な起業家であるイーロン・マスク氏も参加していました。
また投資家たちも多数名を連ねており、右翼系億万長者であるピーター・ティール氏も創業当初は相当額の資金を投じています。
現在、OpenAIのCEOは創業者の一人であるサム・アルトマン氏が務めています。
実に興味深い新しいツールであるChatGPT。
是非一度お試しで利用してみるのもいいかもしれませんね。