「あと1mmだけ確認したい」「ここを45度で引きたい」「印を付けたら、そのまま切りたい」。そんな小さな作業のたびに、定規、鉛筆、分度器、ノギス、カッターを探し回る。ものづくりに集中していると、この数秒の中断が意外なほどリズムを崩します。
MakerPi Tiruler 2.0は、そんな“道具を持ち替える面倒”を減らすための多機能折りたたみ定規です。2本の10cmアームを軸に、直線測定、角度測定、曲面測定、マーキング、簡易カット、ノギス機能までを集約。Grade 5チタンを主体に真鍮パーツを組み合わせながら、重量は約63.3g。ポケットに収まりやすいサイズ感で、DIYや模型製作、設計、工作の流れを軽快につないでくれる一本です。
MakerPi Tiruler 2.0の特徴
折りたためる2本のルーラーアーム。持ち歩くときは小さく、使うときは頼もしく
中心となるのは、10cmのルーラーアームを2本組み合わせた折りたたみ構造。使うときは開いて測定範囲を伸ばし、使い終わればコンパクトに畳めるため、長い定規のようにバッグやペンケースの中で場所を取りにくいのが魅力です。
しかもヒンジは、収納のためだけの折れ目ではありません。角度測定や曲面測定にも使われる機能の中心。携帯性を高める構造そのものに複数の役割を持たせているからこそ、「小さいのにできることが多い」という使い勝手につながっています。

メートルとインチを一度に扱える。単位変換の手間を減らす
標準構成では、片方のアームにメートル法、もう片方にインチ法の目盛を備えます。海外製パーツやインチ表記の図面を扱う際も、別の定規を探したり、その都度換算したりする必要がありません。
用途に合わせてメートル目盛のみ、インチ目盛のみの構成も選べます。目盛が多いことより、自分の作業環境に合った測定体系をすぐ使えることが重要。数字を変換する時間を減らし、そのぶん手を動かすことに集中できます。

定規と鉛筆を一体化。測った直後、その場で印を残せる
寸法を測ったあとに限って鉛筆が見つからない。そんな工作あるあるを解消するのが、マグネット収納式のエバーラスティングペンシルです。削る必要がなく、水に強い筆記チップを採用し、消耗時には交換も可能。定規の中に収まるので、「測る」と「印を付ける」がひと続きになります。
さらに、アームに並ぶ5mm間隔の穴と鉛筆を組み合わせれば簡易コンパスとして使用可能。鉛筆上部に収納された細いピンを中心点に据え、希望するサイズの穴へ鉛筆を入れて回転させれば円を描けます。このピンはSIMカードの取り出しや小さな穴開けにも活用でき、細部まで無駄がありません。

マグネット式クラフトナイフを内蔵。測って、そのまま切れる
紙やカードを測って線を引き、いざ切ろうとした瞬間にカッターを探す。MakerPi Tiruler 2.0なら、マグネット式クラフトナイフを本体から取り出して、そのまま軽い切断作業へ移れます。専用スロットには磁力に加えて保持機構も備わり、持ち歩く際に外れにくいよう配慮されています。
刃は一般的な**#11タイプのメス刃**に対応。紙、カード、テープなどを少し切りたい場面にちょうどよく、本格的な大型カッターとは違う“すぐ使える刃”として役立ちます。計測、マーキング、カットまで手の中で完結するため、作業のテンポを崩しません。

スコヤにも分度器にも。45°・90°・180°を素早く決める
2本のアームをつなぐ回転部は、分度器として角度を測れるだけでなく、45°、90°、180°で素早く合わせられるストップ機構を備えています。斜め45°の線、直角、一直線と、頻繁に使う角度へ迷わずセットできるのが便利です。
とくに90°では、小さなスコヤのような感覚で直角を確認できます。模型のレイアウトや簡単な木工作業など、角度を“測る”だけでなく、そのまま線として“形にする”ところまで一本でつなげられます。

曲面は転がして測る。カーブまで数値化できる
ボトルやパイプ、フレームのような曲面は、普通の直線定規では測りにくいもの。MakerPi Tiruler 2.0は回転部を測定ホイールとして使い、カーブに沿って転がすことで距離を追えます。
ホイールは1回転で100mm。ゼロ位置を通過するたびにクリックするため、長い曲面では回転数を数え、最後の目盛を加えて測定できます。柔らかいメジャーや糸に持ち替える必要がなく、立体物の採寸がぐっと身近になります。

ポケットノギスを内蔵。細かな寸法確認もその場で
アーム内部から引き出せるポケットノギスは、普通の定規では測りにくい小さな部品や隙間の確認に便利です。バーニヤ式の目盛を使い、約0.1mm単位まで読み取れる設計になっています。
さらに、直径1.5mmの2本のピンによる内側寸法の測定にも対応し、範囲は3〜55mm。この場合は真鍮スケールの読み値に3mmを加えて実寸を求めます。たとえば表示が11mmなら実寸は14mm。本格的な精密ノギスを持ち出すほどではない確認作業を、その場で終わらせられる身軽さが魅力です。

目盛そのものもアップデート。黒く、くっきり読みやすい
多機能でも、数字が読みにくければ定規としては本末転倒です。MakerPi Tiruler 2.0では、目盛を化学エッチングで刻み、黒インクを充填する方式を採用。金属面とのコントラストが生まれ、細かな数字や線を視線で追いやすくしています。
測定は、読み間違えた瞬間にすべてが狂う作業です。だからこそ「一目で読める」という改善は地味ながら大きい。チタンと真鍮の精密工具らしい質感に、実用的な視認性が加わっています。

まとめ
MakerPi Tiruler 2.0の魅力は、単に機能数が多いことではありません。**測る、印を付ける、角度を決める、曲面を追う、細かな寸法を確かめる、そして軽く切る。**本来なら複数の道具を往復する一連の作業を、一つの流れにまとめていることにあります。
折りたためる2本の10cmアーム、メートルとインチの両対応、鉛筆とクラフトナイフ、角度設定、曲面測定、ポケットノギス、読みやすい目盛。作業中の「ちょっと測りたい」「ここだけ切りたい」を、その場で終わらせる。ものづくりの手を止めたくない人ほど、この一本の価値を実感できるでしょう。










