ASUS ROG(Republic of Gamers)が Xbox とのコラボレーションで開発した 2025 年型ポータブルゲーミング機「ROG Xbox Ally X」は、Xbox の豊富なゲーミングエコシステムと ROG の革新的なハードウェア技術を深く融合し、「いつでもどこでも AAA タイトルを快適にプレイする」というゲーマーの核心需求に応えることを目指しています。
ROG Xbox Ally X の特徴
1. 電源を入れた瞬間に広がる Xbox フルスクリーンエクスペリエンス
2. AMD Ryzen™ AI Z2 Extreme が駆動する次世代パフォーマンス
ゲームのスムーズさを左右するプロセッサーには、「AMD Ryzen™ AI Z2 Extreme」を搭載しています。このプロセッサーは、AAA タイトルのような高負荷ゲームを安定して動作させるだけでなく、「NPU(ニューラルプロセッシングユニット)」を内蔵しており、今後普及が予想される AI ゲーミング体験(例:AI による敵キャラクターの知的な行動パターン、リアルタイムなグラフィックス最適化など)にも先取りして対応する準備ができています。
さらに、AMD の「AFMF(AMD Fluid Motion Frames)」技術を搭載しているため、ゲームのフレームレートを効果的に向上させ、画面の滑らかさを大幅に改善します。具体的には、「Gears of War: Reloaded」のようなシューティングゲームでは敵の急な動きにも速やかに追従し、「Forza Horizon 5」の高速レースシーンでは車体の振動や周囲の風景の流れを自然に表現できるため、臨場感あふれるプレイ体験が得られます。
メモリには高速な LPDDR5 を搭載し(同シリーズの前世代モデルを参考にすると高容量仕様が想定されます)、ゲームデータの読み込み速度を向上させ、シームレスなゲームの切り替えや大規模なオープンワールドの描画にも安定して対応しています。ストレージについては、内部に PCI Express 4.0 x4 接続の NVMe/M.2 SSD を搭載し、多数のゲームを保存可能です。さらに、microSDXC/microSDHC/microSD メモリーカードスロットを備えているため、外部ストレージで容量を簡単に拡張することもできます(※ASUS は他メーカー製ストレージの動作を保証しておらず、増設や交換はユーザー自身の責任となります)。
3. 120Hz FreeSync™ Premium ディスプレイと没入感あふれる音響
ゲームのビジュアル体験を決定するディスプレイは、7 インチの FHD(1920×1080 ドット)タッチスクリーンで、リフレッシュレートは 120Hz と高いスペックを誇ります。120Hz のリフレッシュレートとは、1 秒間に 120 枚の画面を更新することを意味し、60Hz のディスプレイに比べて 2 倍の速さで動きを捉えられるため、テンポの速いゲーム(例:格闘ゲーム、FPS ゲーム)でも画面のブレやちらつきを抑え、クリアな画像を維持します。

4. Xbox を参考にした人間工学に優れたデザインと堅牢なコントロール
筐体設計は、Xbox コントローラーの操作性を参考にしつつ、ポータブルゲーミング機に最適化されています。ハンドグリップ部分にはエンボス加工が施され、細かく計算された曲線を採用しているため、手のひらに自然にフィットし、長時間持っても疲れにくい形状となっています。内部のコンポーネント配置もバランスを重視して設計されているため、機器を持ったときに左右の重量バランスが良く、安定した握持感が得られます。
コントロールボタンの配置は、ユーザービリティを最大化するように考慮されています。前面には A/B/X/Y ボタン、左右のジョイスティック、方向ボタンに加え、「ライブラリボタン」「メニューボタン」「表示ボタン」「コマンドセンターボタン」が配置され、ゲームの選択や各種設定へのアクセスをスムーズに行えます。左右のグリップ上部には「マクロ 1 ボタン」「マクロ 2 ボタン」が設けられており、複数の操作(例:ジャンプ→攻撃→回避の連続)を一つのボタンで実行するマクロ機能を設定することで、ゲーム内での連続操作を簡略化でき、戦闘での有利さを得ることも可能です。
特に注目すべきは、両トリガー(LT/RD)に「インパルストリガー」を搭載している点です。このトリガーは独立した振動機能を持ち、ゲームの状況に応じてリアルなフィードバックを提供します。例えば、レースゲームでアクセルを踏む強さに応じて振動の強弱が変化したり、シューティングゲームで銃を撃ったときに反動を振動で再現したりするため、ゲームの臨場感を大幅に向上させます。
コントロールボタンの耐久性も厳しく検証されています。ASUS の社内テストによると、ジョイスティックは 500 万回の回転に耐え、方向ボタンとバンパーは 100 万回、ABXY ボタンは 1000 万回の押下に耐えることが確認されています。これはどの程度の強さでしょうか? 仮に 1 日 3 時間ゲームをプレイし、平均して 1 分に 20 回ボタンを押すとしても、数年間は問題なく使用できるレベルです。これにより、長期間にわたって激しい操作を繰り返しても、ボタンの故障や感触の劣化を心配する必要が少なく、安心してゲームを楽しむことができます。

5. 長時間プレイに対応する大容量バッテリーと高度な冷却システム
ポータブルゲーミング機の最大の課題の一つは「バッテリー持ち」ですが、ROG Xbox Ally X は 80Wh の大容量バッテリーを搭載し、外出先でも長時間のゲームプレイを可能にしています。80Wh という容量は、一般的なポータブルゲーミング機(多くは 50~70Wh 程度)に比べて大きく、これが長時間プレイのベースとなっています。
さらに、搭載した AMD Ryzen™ AI Z2 Extreme プロセッサの高いエネルギー効率性により、前世代モデルの「パフォーマンスモード」と同等のゲームパフォーマンスを「サイレントモード」で発揮することができます。これは、ファンの回転数を抑えて静かに使用しながらも、バッテリー消費を抑えつつ快適なプレイ体験を維持できるという意味で、非常に実用的です。
例えば、「サイレントモード」でインディーゲーム(例:『Stardew Valley』『Hollow Knight』)をプレイする場合は、4~5 時間にわたって充電することなくゲームを楽しむことができ、「パフォーマンスモード」で AAA タイトル(例:『Cyberpunk 2077』『Elden Ring』)をプレイする場合でも、2~3 時間の使用時間を確保できるため、外出先でのゲーミング時間を最大化できます。充電については、USB4(Type-C/Power Delivery 対応)または USB3.2(Type-C/Gen2/Power Delivery 対応)のポートを使用して高速充電が可能で、短時間(約 30 分)の充電で約 50% のバッテリー容量を回復できるため、急いで外出する場合でも便利です。
6. 柔軟な拡張性とゲームライブラリへの幅広いアクセス
ROG Xbox Ally X は、単体でのゲーミング体験にとどまらず、外部機器との連携によりパフォーマンスを大幅に向上させることも可能です。最も代表的なのは、「ROG XG Mobile(別売)」との接続です。2025 年発売モデル限定で、ROG XG Mobile を接続すると最大「NVIDIA® GeForce RTX™ 5090 Laptop GPU」のグラフィックス性能を追加でき、デスクトップクラスのグラフィックスパワーを得ることができます。これにより、4K 解像度で高設定のゲームをプレイしたり、今後登場するより高負荷な AAA タイトルに対応したりすることも可能になり、機器の長期的な利用価値を高めます。
インターフェースには USB4 と USB3.2 の Type-C ポートが 2 つ搭載されているため、外部モニター、キーボード、マウス、外付け HDD などの周辺機器を柔軟に接続できます。例えば、4K 対応の外部モニターを接続して大画面でゲームをプレイしたり、メカニカルキーボードと高精度マウスを接続して FPS ゲームでより精密な操作を行ったりすることもでき、使用シーンに応じて機器の使い方を自由に変更できます。
ゲームライブラリへのアクセスについては、Windows 11 を搭載しているため、Xbox ゲームストアのゲームはもちろん、Steam、Epic Games Store などの PC ゲームプラットフォームのゲームにもアクセス可能です。これにより、インディーゲームの隠れた名作から、クラシックな定番ゲーム(例:『Final Fantasy VII』『The Legend of Zelda: Breath of the Wild』の PC 版)、最新の AAA タイトルまで、幅広いジャンルのゲームを手のひらサイズのデバイスで楽しむことができます。
さらに、ASUS が提供する「Handheld Compatibility Program」により、ゲームがこの機器で動作するかを簡単に識別できます。このプログラムでは、ゲームに「Handheld optimized(ハンドヘルドに最適)」「Mostly compatible(ハンドヘルドに対応)」「Windows Performance Fit: Should Play Great(非常に快適に遊べる)」といったインジケータを付与しています。「Handheld optimized」のゲームは、細かい設定調整をする必要がなく、起動した瞬間からフルスクリーンで完璧なプレイが可能です。「Mostly compatible」のゲームは、解像度やフレームレートの微調整が必要ですが、簡単な操作で快適なプレイ体験を得られます。「Should Play Great」のインジケータが付いたゲームは、操作性、映像品質、パフォーマンスのすべてにおいて高い水準を満たしているため、安心してプレイできます。
また、「Xbox Cloud Gaming(ベータ版)」との連携により、Game Pass メンバーシップを持っていれば、ゲームをダウンロードやインストールすることなく、クラウドから直接ストリーミングしてプレイすることができます。これにより、ストレージ容量を消費することなく、多数のゲームを試すことができ、ネットワーク環境が良好なカフェや駅の待合室でも、いつでも新しいゲームを体験できます。「Xbox Remote Play」機能を使用すれば、家庭用 Xbox コンソールにインストールされた対応ゲーム(Game Pass タイトルを含む)を、この機器で直接プレイすることもできるため、家でのコンソールプレイと外出先のポータブルプレイをシームレスに接続できます。

まとめ
ROG Xbox Ally X は、Xbox のゲーミングエコシステムと ROG のハードウェア技術を融合した、2025 年型ポータブルゲーミング機の新しい基準と言える製品です。電源を入れた瞬間に展開される「Xbox Full Screen Experience」による即時性の高い操作、AMD Ryzen™ AI Z2 Extreme プロセッサが駆動する次世代パフォーマンス、120Hz FreeSync™ Premium ディスプレイと Dolby Atmos 音響による没入感あふれるビジュアル・音響体験、Xbox を参考にした人間工学に優れたデザインと堅牢なコントロール、80Wh 大容量バッテリーと ROG Intelligent Cooling による長時間プレイへの対応、さらに ROG XG Mobile との連携による柔軟な拡張性 —— これらの特徴が組み合わさることで、「いつでもどこでも AAA タイトルを快適にプレイする」というゲーマーの根本的な需求を全方位的に満たしています。