デジタル時代において、クリエイターやゲーマー、AR(拡張現実)ユーザーにとって「ストレージ」は単なるデータ保管先ではなく、仕事の効率や体験の質を左右する重要なツールです。2018 年に設立された Twopan は、このニーズに応えるべく、2025 年に「Twopan Nano SSD」を Kickstarter で成功させ(1,774 人の支援者から HK$1,651,452 を調達し、予定より 1 ヶ月早く配送)、その信頼性を実証しました。今回、同社がさらなる進化を遂げた「Twopan Pro SSD 2TB」を発表しています。この製品は、2TB の大容量ストレージを基盤に、指紋認証による高いセキュリティ、1050MB/s という高速データ転送、内蔵冷却ファンによる安定性能、さらに AR メガネや Steam Deck、iPhone など多様なデバイスとの高い互換性を実現した、真に「多機能」なポータブル SSD です。外出先での 4K 動画編集、長時間のゲームプレイ、AR を活用した体験 —— どのシーンでも、ユーザーの創造性や楽しみを妨げないように設計されています。
Twopan Pro SSD 2TB の特徴
2TB 大容量ストレージで「データ不足」を解消
Twopan Pro SSD の最大の特徴の一つは、2TB の大容量ストレージです。これはどれだけの容量でしょうか? 一般的な 4K 動画(1 分あたり約 750MB)であれば約 2,600 分、つまり 40 時間以上保存できるほか、Steam Deck 用の大型ゲーム(1 本あたり 50GB~100GB)であれば 20~40 本程度を収納することも可能です。クリエイターが外出先で複数の撮影素材を持ち運ぶ場合、ゲーマーが様々なタイトルを手元に置いておきたい場合、この容量は非常に魅力的です。従来の小容量 SSD では頻繁にデータの整理や削除が必要でしたが、Twopan Pro SSD を持てば「ストレージが足りない」という悩みから解放され、集中して作業やプレイに没頭できます。また、ポータブルデザインであるため、バッグに入れて持ち運ぶのも容易で、どこでも必要なデータにアクセスできる利便性を提供します。

指紋認証暗号化で「プライバシー」を最大限保護
データの重要性が高まる今、ストレージのセキュリティは決して軽視できません。Twopan Pro SSD は、特許出願中の高度な指紋認証暗号化技術を搭載し、ユーザーのプライバシーを厳重に守ります。従来の SSD ではパスワードを設定する必要があり、忘れたり入力ミスをしたりする手間がありましたが、この製品では指紋を 1 度タッチするだけで即座にデータにアクセスできます。追加のアプリをインストールする必要もなく、直感的な操作でセキュリティを確保できるのがポイントです。例えば、クリエイターが顧客の機密データを運ぶ場合、ゲーマーがプレイデータや個人設定を保存する場合、万一デバイスを紛失しても他人がデータを閲覧することはできません。この「タッチ一つで安全」な機能は、モバイル環境での使用において非常に価値が高く、ユーザーに安心感を与えます。

1050MB/s の高速転送で「待ち時間」をゼロに
データ転送速度は、ストレージの使い勝手を大きく左右する要素です。Twopan Pro SSD は、最大 1050MB/s(10Gbps)の読み書き速度を実現し、プロフェッショナルレベルのパフォーマンスを発揮します。この速度がどれだけ速いかを具体的に説明すると、10GB の 4K 動画ファイルを転送するのに約 10 秒程度で完了できるのに対し、従来の USB 3.0 SSD(約 400MB/s)では同じファイルを転送するのに 25 秒以上かかります。クリエイターが大量の撮影素材を PC に取り込んで編集する場合、この速度差は作業時間を大幅に短縮し、生産性を向上させます。また、Steam Deck のストレージを拡張する場合、高速な読み込み速度によりゲームの起動時間が短縮され、ローディング中の待ち時間も削減されるため、スムーズなゲーム体験を享受できます。「大きなファイルを転送するのに長時間待たされる」というストレスを解消し、ユーザーの作業やプレイの流れを中断させません。

内蔵冷却ファンで「過熱」を防ぎ安定性能を維持
高速なデータ転送や長時間の使用で SSD が過熱すると、パフォーマンスが低下したり、最悪の場合データが損傷したりするリスクがあります。Twopan Pro SSD は、この課題を解決するために静音型の高効率冷却ファンを内蔵しています。このファンは、大きなファイル転送中や長時間の AR メガネ使用時など、SSD の温度が上昇し始めると自動的に作動し、熱を効率的に排出します。ファンの静音設計により、使用中の騒音が非常に小さいため、クリエイターが集中して編集作業をする場合や、ゲーマーがゲームのサウンドに没頭する場合でも、騒音が邪魔になることはありません。また、冷却機能により SSD の温度を最適な範囲に保つことで、長期的にはデバイスの寿命も延ばすことができます。「長時間使用してもパフォーマンスが落ちない」という安心感は、ユーザーが Twopan Pro SSD を信頼して使用する上で重要なポイントです。

リアルタイムスマート LCD ディスプレイで「デバイス状態」を一目で把握
多くのポータブル SSD では、デバイスの状態(ストレージ残量、転送速度、温度など)を確認するために PC に接続してソフトウェアを起動する必要があり、手間がかかりました。Twopan Pro SSD は、0.85 インチ(128×128 ドット)のリアルタイムスマート LCD ディスプレイを搭載することで、この不便さを解消しています。このディスプレイには、リアルタイムの転送速度、電圧、電流、消費電力だけでなく、ストレージの使用状況、SSD のヘルスステータス(寿命予測)、デバイスの温度も表示されます。例えば、データ転送中に「今どれくらいの速度で転送されているのか」「残りどれくらいのストレージがあるのか」をディスプレイで即座に確認でき、作業の進捗管理に役立ちます。また、温度表示により冷却ファンの作動状況を間接的に把握でき、デバイスが過熱しそうな場合には使用環境を調整するなど、予防策を講じることも可能です。この「見える化」機能は、ユーザーがデバイスをより適切に管理し、データの安全性を高めるのに貢献します。

Apple iPhone ProRes 4K@120Hz 対応で「プロ級映像」を直接録画
近年、iPhone 16/15 Pro などの高性能スマートフォンは、ProRes 形式で 4K@120Hz の高品質映像を撮影できるようになりましたが、iPhone 本体のストレージ容量が不足しやすいという課題がありました。Twopan Pro SSD は、Apple iPhone ProRes 4K@120Hz の直接録画に対応しているため、この課題を解決します。ユーザーは Twopan Pro SSD を iPhone に接続するだけで、ProRes 4K@120Hz の映像を SSD に直接保存でき、iPhone 本体のストレージを消費する必要がありません。これはモバイルフィルムメーカーやビデオクリエイターにとって非常に便利な機能で、例えばイベントの長時間撮影や外出先でのドキュメンタリー制作など、大容量の高品質映像を撮影するシーンで大いに活躍します。また、録画した映像は SSD に保存されているため、後から Mac などの編集機に接続してすぐに編集作業に取り掛かることもでき、ワークフローを大幅に簡略化できます。

MagSafe 対応で「使い勝手」を最大化
Twopan Pro SSD は、MagSafe(マグセーフ)に対応した設計となっています。デバイス本体に内蔵された磁石により、iPhone や MagSafe 対応のアクセサリー(例:MagSafe スタンド)に簡単に吸着・固定できます。これにより、例えば iPhone で撮影しながら SSD を固定する場合、あるいは外出中にバッグの中で SSD がガタガタするのを防ぐ場合など、使い勝手が大幅に向上します。従来のポータブル SSD では、ケーブルで接続した状態で持ち運ぶとケーブルが絡まったり、SSD が脱落したりするリスクがありましたが、MagSafe による固定でこれらの問題を回避できます。また、MagSafe で固定することで、ケーブルの接続部分に負荷がかかるのを防ぎ、長期的にはケーブルの耐久性も向上させることができます。「簡単に固定できる」という小さな改良ですが、日常的な使用における利便性を大きく高めています。

世界初の AR メガネ対応で「没入体験」を拡張
Twopan Pro SSD は、世界初となる RayNeo、XREAL、VITURE、Rokid といった主要ブランドの AR メガネとの互換性を実現しています。AR メガネのユーザーは、この SSD を接続するだけで、メガネ本体のストレージを拡張でき、大量の AR コンテンツ(動画、ゲーム、3D データなど)を持ち運んで即座に体験することができます。例えば、飛行機の中やホテルの部屋で、AR メガネと Twopan Pro SSD を接続して 4K 動画を鑑賞する場合、ネットワーク環境に依存することなく、巨大な仮想スクリーンでシアターライクな体験を享受できます。また、AR ゲームをプレイする場合、SSD に保存された大きなゲームデータを高速に読み込むことで、スムーズなゲーム体験を確保できます。さらに、Twopan Pro SSD に搭載されたDP1.4 USB-C ポートにより、AR メガネに高解像度のビデオ出力が可能で、クリアで鮮明な映像を表示できるため、AR 体験の没入感をさらに高めます。この機能は、AR 技術の普及に伴い、今後さらに重要性を増していくでしょう。

USB-C ハブ機能と 40W PD 急速充電で「多機能性」を実現
Twopan Pro SSD は、単なるストレージデバイスだけでなく、USB-C ハブとしての機能も兼ね備えています。本体の USB-C ポートは、5Gbps のデータ転送速度、DP1.4 のビデオ出力、そして最大 40W の PD(Power Delivery)急速充電に対応しています。これにより、一つのデバイスで複数のニーズを満たすことができます。例えば、Steam Deck を使用する場合、Twopan Pro SSD を接続することで、ストレージを拡張しながら同時に Steam Deck の充電を行うことができ、長時間のゲームプレイを中断する必要がありません。また、PC に接続した場合、DP1.4 ポートを介して外部モニター(最大 4K@60Hz)に接続でき、マルチディスプレイ環境を構築することも可能です。クリエイターが外出先で編集作業をする場合、SSD でデータを保存しながら、PC やタブレットを充電し、外部モニターで作業画面を拡大する —— このように、一つの Twopan Pro SSD で複数の機器を統合的に使用できるため、モバイルワークスペースの構築が容易になります。

まとめ
Twopan Pro SSD 2TB は、「大容量」「高セキュリティ」「高速」「多機能」「高互換性」を一つのデバイスに凝縮した、次世代のポータブルストレージです。2TB のストレージでデータ不足を解消し、特許出願中の指紋認証でプライバシーを守り、1050MB/s の速度で作業効率を向上させるだけでなく、内蔵冷却ファンやスマート LCD ディスプレイで安定性と管理性を高め、MagSafe や AR メガネ対応で使い勝手と体験を拡張しています。
クリエイターにとっては、外出先での 4K 動画撮影や編集をスムーズに行うための強力なパートナーとなり、ゲーマーにとっては Steam Deck のストレージを拡張して長時間のプレイを可能にし、AR ユーザーにとっては没入感あふれる体験を提供するツールとなります。Twopan が過去に Twopan Nano SSD で実証した信頼性(予定より早い配送)を踏まえれば、この Pro モデルも同様に高い品質でユーザーの期待に応えることが期待できます。
デジタルデータが増え続ける現代において、Twopan Pro SSD 2TB は「どこでも、どんなデバイスでも、安全かつ高速にデータを活用できる」という基本的なニーズを超え、ユーザーの創造性と楽しみをさらに引き出す、実用性と革新性を両立した卓越した製品と言えるでしょう。