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Fuzozo(フゾゾ)は日本で買える?値段と、中国発AIおもちゃブームのその後

2025年12月に中国のAIおもちゃブームを伝えた記事で紹介した「芙崽(Fuzozo)」は、2026年に日本へ上陸しました。値段と買い方、そして業界のその後をまとめ直します。

Modern-G 編集部更新 約7分で読めます
丸いぬいぐるみの輪郭の中に、点で描いた2つの目だけが浮かぶ小さな画面があり、あごの下に添えた手の線と、そこから広がる細い波線が反応を表す、抽象的なイラスト
イラスト:Modern-G
この記事は2025年12月2日に公開した、中国のAIおもちゃ市場についての記事を、2026年10月29日時点の情報で改訂したものです。いちばん多く寄せられている「Fuzozoは日本で買えるのか、いくらなのか」という疑問に先に答え、業界の話はその後にまとめています。

Fuzozoは日本で買える?:2026年に日本語版が発売

結論から言うと、買えます。ぬいぐるみ型のAIペット「Fuzozo(フゾゾ、中国名は芙崽)」は、2026年に日本語で話す日本版が発売されました。2026年10月29日時点で、日本の公式サイトfuzozo.jpが販売しています。

日本での流れは次のとおりです。

  • 2026年5月29日〜7月30日:応援購入サイトMakuakeで先行販売。応援購入総額は8,351万9,162円、サポーターは6,512人でした(運営会社の2026年8月6日の発表)
  • 2026年10月時点:公式サイトで一般販売中。公式サイトの「正規販売店」のページには、ハンズ新宿店(常設販売)、ハンズ渋谷店(10月15日〜11月15日)、ビックカメラ有楽町店(10月下旬に販売開始予定)が載っています

公式サイトは2026年10月21日、模倣品や正規ではない販売に注意するよう呼びかけています。買うなら公式サイトか、公式サイトに載っている販売店を選ぶのが安全です。なお、日本の公式サイトで売っているのは日本語版だけです。英語版は別の公式サイトで予約を受け付けています。

Fuzozoの値段:本体19,800円、月額は0円から

日本語版の本体価格は、公式サイトで税込19,800円です(2026年10月29日確認)。初めて買う人には10%引きの17,820円が自動で適用されると案内されています。

本体には「ベーシック」プランが含まれ、月額は0円です。会話の時間を増やしたい人向けに「プレミアム」があります。

項目ベーシックプレミアム
料金月額0円(本体に含まれる)月額980円、または1年カード9,800円(自動更新なし)
AIとの会話1日20分まで1日合計60分まで
4Gデータ通信月0.5GB月合計1.5GB
表情・ふれあいへの反応・記憶・性格の成長含まれる含まれる

1日の会話枠を使い切ると、翌日の午前4時に回復します。公式サイトの価格で計算すると、1年目の費用はベーシックなら19,800円、プレミアムの1年カードを足すと29,600円です。

Fuzozo日本語版の1年目の費用を比べた図。ベーシックプランなら本体の税込19,800円だけで、月額は0円、AI会話は1日20分まで。プレミアム1年カードを足すと19,800円と9,800円で合計29,600円になり、AI会話は1日60分まで。公式サイトの価格による計算で、初回割引は含まない。
1年目にかかる費用の目安(計算例)。fuzozo.jpの価格(2026年10月29日確認)から算出。初回10%割引は含まないModern-G作図

中国での価格は、2025年6月のJD.com(京東)の予約販売時点で1体399元、5体セットで1,995元と報じられました。為替や税、日本語の声づくりやサポートの体制が違うため、中国の価格をそのまま比べることはできません。

買う前に確かめたいこと

公式サイトの説明から、購入前に知っておきたい点をまとめます。

  • スマートフォンと専用アプリが必要:初期設定やプランの管理はアプリで行います
  • 通信:Wi-Fiは2.4GHz帯に対応と書かれており、5GHz帯への対応は書かれていません。4G LTEも内蔵しており、日本国内の電波が届く場所ならWi-Fiなしでも使えます
  • カメラはない:公式サイトのよくある質問では、カメラは搭載しておらず、常時録音もしないと説明しています
  • データの扱い:会話への応答には外部のAIやクラウドサービスを使い、データは日本国外のサーバーで保存・処理される場合があるとプライバシーポリシーに書かれています。一方で、音声や会話の履歴を広告やAIモデルの学習には使わないとしています
  • 子どもが使う場合:15歳未満は、保護者が適切かどうかを判断し、同意と登録をしたうえで見守ることが条件です。15歳以上18歳未満も保護者の同意が必要です
  • 技適:日本で電波を使う機器には電波法の技術基準適合証明(技適)が必要ですが、2026年10月29日時点で、公式サイトと商品ページに技適についての記載は見当たりませんでした。気になる人は購入前に販売元へ確認してください

販売者は、公式サイトの特定商取引法に基づく表記によると、香港のROBOPOET TECHNOLOGY HONGKONG LIMITEDです。日本のサポート窓口は株式会社Fuzozoが担当しています。

毎月の費用や家での世話まで含めてロボットのペットを選ぶ考え方は、ペットロボットの選び方で整理しています。ほかのAIロボットはAI・ロボティクスの製品一覧から探せます。

2025年の中国で何が起きていたのか

旧記事が伝えたのは、2025年の中国で「AIを入れたおもちゃ」が一気に増えたことでした。2025年11月19日の工業情報化部の記者会見では、担当者がおもちゃを「AI技術を組み合わせて使い、融合と革新を進める重要な担い手」と位置づけています。広東省も、2027年までにAIおもちゃの普及率を30%以上にするといった目標を含む行動計画を出したと報じられました。

Fuzozoを開発したのは上海の珞博智能(Robopoet)で、2024年に設立された会社です。旧記事は深圳など広東省の動きと並べて紹介していましたが、Fuzozoは上海発の製品です。報道によると、2025年6月にJD.comで予約販売を始め、10分で1,000件を超える注文を集めました。

製品の特徴は、目だけを映す小さな画面と、頭やあごをなでると反応する仕組みです。長期の記憶や「性格の成長」も売りにしており、新華社の2026年5月の記事によると、中国のByteDanceの「豆包(Doubao)」などの大規模言語モデルと自社開発のモデルを組み合わせています。

一方、業界には別の顔もありました。中国の界面新聞は2025年10月、業界から出ている否定的な声として「ネット通販での返品率が30〜40%」という数字を伝えています。同じ記事は、大人向けの「癒やし系」AIおもちゃについて、SNSの利用者の声に「反応が遅い」「答えが機械的」「数日で飽きる」といった不満が多いとも書いています。旧記事が書いた「ライブ配信で1万台以上売れたが返品率60%」という例は、旧記事の公開時点での出典が見つからなかったため削除しました。

その後の動き(2026年10月時点)

Fuzozoは販売を伸ばしました。投資情報サイトの投資界は、2026年6月までに中国国内の累計販売台数が約30万台に達したと伝えています。2026年初めには、華映資本などから1億元規模の資金調達をしたとも報じられました。報道では日本が最初の海外市場とされ、英語版は2026年10月時点で英語の公式サイトが予約を受け付けています(10月下旬出荷予定と案内)。

安全面では、子ども向けAIおもちゃへの懸念が強まりました。米国の消費者団体PIRGは2025年11月の年次報告「Trouble in Toyland 2025」でAIを使ったおもちゃを調べ、FoloToy社のクマのぬいぐるみが子どもにふさわしくない話題に答えたと指摘しました。報道によると、FoloToyは全製品の販売を一時停止し、OpenAIは「当社のポリシーに違反した」として同社の利用を停止しました。

中国でも、国家インターネット情報弁公室などが2026年4月10日に、人のようにふるまうAIとのやり取りを提供するサービスについての暫定規則を公布し、7月15日に施行しました。報道によると、未成年者向けの扱いを定めています。工業情報化部は、AIおもちゃの品質と個人データの安全のための標準を「適時に研究し制定する」としていますが、2026年10月時点でAIおもちゃに特化した国家標準は確認できませんでした。日本の消費者庁や国民生活センターが、AIおもちゃに特化した注意喚起を出した例も見つかっていません。

子どもがAIに気持ちを預けることの意味も、あわせて考えておきたいところです。

編集部はFuzozoを試していません。公式情報から言えるのは、料金、1日の会話時間の上限、データの扱いが公開されていて、買う前に条件を確かめやすいというところまでです。会話の質や、長く遊んでも飽きないかは公式情報からは判断できません。中国で同じ種類の製品に不満の声が多いこと、技適の記載が見当たらないことも考えると、買う前に販売元へ確認し、子どもに渡すなら会話がどこで処理されるかと時間の上限の使い方を大人が先に確かめておくのが安全です。

Sources

  1. Fuzozo 日本公式サイト(価格・プラン・よくある質問) (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
  2. Fuzozo 日本公式サイト「Fuzozo(フゾゾ)本体|ベーシックプラン付き」 (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
  3. Fuzozo 日本公式サイト「正規販売店・体験スポット」 (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
  4. Fuzozo 日本公式サイト「特定商取引法に基づく表記」 (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
  5. Fuzozo 日本公式サイト「お知らせ」(模倣品・非正規販売への注意、2026-10-21) (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
  6. Makuake「Fuzozo」プロジェクト(2026-05-29〜07-30) (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
  7. PR TIMES 株式会社Fuzozo(Makuakeの最終結果、2026-08-06) (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
  8. Fuzozo 英語版公式サイト (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
  9. 36Kr(融中財経)「見面十分鐘,朱嘯虎就投了這家AI公司」(2025-07-06) (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
  10. 界面新聞(雷報)AIおもちゃの資金調達と返品率の記事(2025-10-29) (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
  11. 界面新聞「従上海誕生的『芙崽』在日本火了」(程璐、2026年6月ごろ) (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
  12. 新華網「財経聚焦丨従玩具到伙伴 AI玩具『玩』出新賽道」(2026-05-30) (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
  13. 投資界「『珞博智能』完成億元級Pre-A輪融資」(2026-07-13) (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
  14. 中国証券網 工業情報化部記者会見の記事(2025-11-20) (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
  15. 新華網 玩具安全基準の改定とAIおもちゃの標準についての記事(2026-01-06) (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
  16. 国家インターネット情報弁公室「人工智能擬人化互動服務管理暫行辦法」(2026-04-10) (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
  17. TechNode「What If Your AI Had Fur?」(2026-10-08) (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
  18. Gizmodo「AI-Powered Teddy Bear Caught Talking About Sexual Fetishes and Instructing Kids How to Find Knives」(2025-11-17、PIRGの報告とOpenAIのコメント) (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)

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