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ペットロボットの選び方:LOVOT・moflinから海外の新顔まで、費用と注意点
癒し、会話、見守り、遊び。目的と「月々いくらかかるか」から、LOVOTやmoflin、海外発の新顔まで、自分に合うペットロボットを考えます。

帰宅したとき、玄関まで迎えに来てくれる誰かがいたら。ペットを飼うのは難しいけれど、ロボットなら……と調べ始めると、すぐに疑問がわいてきます。どれを選べばいいのか。本体のほかに、月々いくらかかるのか。
ペットロボットは、本体価格だけを見ると判断を誤りやすい製品です。多くのモデルが月額や年額のプランを前提にしていて、3年暮らすと順位が入れ替わることもあります。
そこで、目的別の4つのタイプと、本体価格に継続費用や修理の備えを加えた「総費用」の考え方を整理しました。国内の主要モデルと、Kickstarterなど海外発の新しいモデルを同じ物差しで並べています。価格やプランは2026年10月時点でメーカーの公式ページや発表を確認したもので、編集部では実機を試していません。
ペットロボットとは?4つの目的で考えると選びやすい
ペットロボットは、動物のようなしぐさや反応で、人と関係を築くことを目的にしたロボットです。掃除や家事をこなす家庭用ロボットとは違い、「役に立つ」よりも「一緒にいる」ことに価値が置かれています。
一口にペットロボットといっても、得意なことはさまざまです。編集部では、目的を次の4つに分けて考えるのがわかりやすいと考えています。
| 目的 | どんな体験か | 代表的なモデル(例) |
|---|---|---|
| 生き物らしさ | 抱っこ、なでる、懐いていく過程を楽しむ | LOVOT、moflin、KATAフレンズ |
| 会話 | 言葉のやり取りや、つぶやきを楽しむ | NICOBO、Yonbo |
| 見守り | 留守中の様子をアプリで確認する | Loona、カメラ付きの一部モデル |
| 遊び | ゲームやプログラミング、子どもとの遊び | Loona、Yonbo |
ひとつのモデルが複数の目的にまたがることも多いので、この表は「何を一番大事にするか」を決めるための目安として使ってください。目的が決まったら、次に向き合いたいのがお金の話です。
費用の考え方:本体価格だけで比べない
ペットロボット選びでいちばん見落とされやすいのが、継続費用です。多くのモデルは、AIやソフトウェアの利用、クラウドとの通信のために、月額や年額のプランを用意しています。
総費用は、次の3つを足して考えるのが基本です。
- 本体価格(分割払いなら手数料も含む)
- 継続費用(月額・年額プラン。必須か任意かを確認)
- 修理や定期メンテナンスの費用(補償プランに入るかどうか)
本体が安くても月額が必要なモデルは、3年、5年と暮らすうちに差が縮まり、逆転することもあります。プランに入らないと活動できなくなるモデルもあるため、継続プランが「必須かどうか」は必ず確かめておきましょう。
主なモデルの価格と月額費用(2026年10月時点)
各社の公式ページや発表で確認した価格とプランを、ひとつの表にまとめました。Loona以外は税込み表示です。
| モデル | 本体価格 | 継続費用 | 日本での販売 |
|---|---|---|---|
| LOVOT 3.0 | 599,500円(10月26日〜) | 月9,900円〜19,800円 | 公式ストア |
| LOVOT 2.0 | 449,900円 | 月9,900円〜19,800円 | 公式ストア |
| moflin(PE-M11) | 64,900円(さくら色の希望小売価格) | 必須なし(会員は年6,600円) | 販売中 |
| NICOBO | 60,500円 | 月1,100円〜 | 公式通販 |
| KATAフレンズ | 129,800円 | 月1,980円〜/買い切り98,200円 | 販売中 |
| Loona | 140,800円(公式ストア表示) | 月額なし | 国内販売元あり |
この表をもとに、本体価格と最低限の継続費用を3年分足してみると、差がよりはっきりします。月額が必須のモデルは最も安いプランで、KATAフレンズはライトプランの年額で計算しました。修理費や任意のプランは含みません。
moflinは本体のみで約6.5万円、NICOBOは本体60,500円にベーシックプラン3年分を足して約10万円、Loonaは本体のみで約14万円、KATAフレンズは約18.9万円、LOVOT 2.0は最も安いプランでも約80.6万円です。実際には、補償プランや修理の備えでさらに上乗せされます。
それぞれの条件を、もう少し詳しく見ていきます。
LOVOT(GROOVE X)
公式の価格ページによると、LOVOT 3.0の本体は577,500円、LOVOT 2.0は449,900円です(事務手数料14,300円と送料を含む)。GROOVE Xは、LOVOT 3.0の価格を2026年10月26日から599,500円に改定し、2027年1月中旬以降は649,000円を予定していると発表しています。LOVOT 2.0の価格は変わりません。
本体とは別に、「暮らしの費用」としてミニマムケア(月9,900円)、ベーシックケア(月12,980円)、フルカバーケア(月19,800円)の3つのプランがあり、価格ページでは2.0と3.0のどちらにも同じプランが表示されています。公式サイトは「LOVOTが毎日活動するためにはソフトウェアの利用が必要」と説明しており、継続費用がかかる前提で考える必要があります。プランによって、治療(修理)時の補償率(1/3、2/3、全額。全額は上限あり)や、約2年に1回の定期点検「LOVOTドック」の料金が変わります。
aibo(ソニー)
犬型ロボットの代表格だったaiboは、公式サイトで「ERS-1000シリーズは販売を終了しました」と表示されています(2026年10月確認)。新品を公式に購入することは、現時点ではできません。
すでに暮らしているオーナー向けには、aiboベーシックプラン(99,000円、または月3,278円)や、修理費が半額になるaiboケアサポートの案内が続いています。中古品やレンタルで迎える場合は、プラン契約や修理の受付条件をソニーに確認してから判断してください。
moflin(カシオ)
手のひらサイズの毛並みのロボットです。カシオのニュースリリースによると、新色「さくら色」(PE-M11PK)のメーカー希望小売価格は64,900円で、2026年9月4日に発売されました。2024年11月の発売から累計2万匹以上を販売したとしています。
カシオの公式ページでは、moflinに必要なものは同梱のMoflinハウスと専用ACアダプターとされ、月額の契約は求められていません。修理やファーのお手入れを会員価格で使える「Club Moflin」は任意の有料会員サービスで、年額6,600円です。お迎え後100日以内は無料保証期間とされています。
NICOBO(パナソニック)
パナソニックが手がける、会話よりも「ゆるいやり取り」を楽しむタイプのロボットです。パナソニックの発表によると、通常価格は60,500円で、別途月1,100円のベーシックプランが必要です。治療費の補償などが付くケアプラン(月550円)は任意です。
2026年3月の発表では累計販売が1万体を超えたとし、2026年度には大規模言語モデルを使った会話や、NICOBO同士のコミュニケーションの開発を進めるとしています。
KATAフレンズ(SwitchBot)
スマートホーム機器で知られるSwitchBotのペットロボットです。公式ストアでの本体価格は129,800円(ノア、ニコ)です。
継続費用は「くらしプラン」で、ライトプラン(月1,980円、年19,800円)、あんしんプラン(年69,980円)、AIとソフトウェアを長く使える買い切りプラン(98,200円)があります。公式サイトによると、15日間の無料トライアルが終わると「休眠状態」になって活動できなくなるため、暮らし続けるにはプランへの加入が必要です。有効化したプランは返金できないとも明記されています。Modern-GのSwitchBot KATAの製品紹介もあわせてどうぞ。
Loona(KEYi Tech)
Kickstarterで支持を集めた、表情豊かな小型ロボットです。国内では株式会社マクロジが独占販売権を取得し、2025年11月1日から販売しています。公式ストアの表示価格は140,800円で、公式サイトは月額費をゼロとし、製品保証は購入から1年間としています。
マクロジの発表では、対応アプリで外出先から室内の様子を確認したり、撮影したりできるとしています。同じLoonaブランドからは、デスクで使うAIコンパニオン「Loona Deskmate」も登場しています(キャンペーン状況はリンク先で確認)。
国内で買えるモデルを見てきたところで、もう少し視野を広げてみます。
海外・クラウドファンディング発の新顔をどう見るか
Kickstarterや中国のスタートアップからは、AIの会話機能を前面に出したロボットが次々に登場しています。Modern-Gでも、家族と会話しながら成長することをうたうYonboや、なでたときの反応を重視したOwlBearを紹介してきました(いずれもキャンペーン状況はリンク先で確認)。
中国で人気を集めるぬいぐるみ型の「Fuzozo(芙崽)」もそのひとつです。AIおもちゃ市場の熱気と課題は、「AIおもちゃ」は子どもだましじゃないで詳しく取り上げています。日本では2026年5〜7月にMakuakeで応援購入が行われました(株式会社Fuzozo発表)が、2026年10月時点で一般販売の開始は確認できませんでした。
海外発のモデルを検討するときは、国内大手とは違う確認が必要です。
- 日本の販売元と、日本語でのサポート窓口があるか
- 技適マークがあるか(Wi-FiやBluetoothを使う製品は、日本で使うために必要。詳しくは技適マークの解説)
- アプリやAI機能が日本語に対応しているか
- サーバーの提供が終わったとき、どこまで動くのか
- 修理の受付先が国内にあるか
クラウドファンディングは予約購入ではなく、届くまでに時間がかかったり、仕様が変わったりすることがあります。AIを使ったガジェット全体の動向は、AIガジェットの記事も参考にしてください。
国内か海外かを問わず、もうひとつ考えておきたいのが、ロボットが家の中で「見て、聞いている」ことです。
プライバシーと安全:迎える前に確認したいこと
カメラやマイクを持つペットロボットは、家族の顔や声、部屋の様子を扱います。見守りに使える便利さと引き換えに、データがどこに保存され、誰がアクセスできるのかを知っておくことが大切です。
購入前にまず確かめたいのは、どんなセンサー(カメラ、マイク、タッチセンサーなど)を搭載していて、映像や音声がクラウドに送られるのか、本体内で処理されるのかです。そのうえで、プライバシーポリシーにデータの保存先と保存期間、第三者提供の有無が書かれているかを見ておくと安心です。
家族で使うなら、アプリのアカウントを共有するときの権限設定も確認しておきましょう。子どもが話しかけるモデルでは、AIとの会話内容がどう扱われるかも気にしておきたいところです。
留守中の様子を確認することが主な目的なら、ペットロボットではなく専用の見守りカメラの方が向いていることもあります。選び方は見守りカメラの記事で整理しています。
また、ロボットは床を動き回るものも多いため、階段や段差、小さな子どもや動物のペットがいる家庭では、置き場所と動ける範囲も考えておきましょう。
迎える前のチェックリスト
最後に、購入やレンタルの前に確認したいことをまとめます。
- 目的は何か(生き物らしさ、会話、見守り、遊び)
- 3年間の総費用はいくらか(本体+継続費用+点検・修理)
- 継続プランは必須か、入らないと何ができなくなるか
- 保証期間と、補償プランの内容
- 日本の販売元とサポート窓口、技適マークの有無
- カメラ・マイクの有無と、データの扱い
- 体験できる場所やレンタルで試せるか
高価なモデルほど、店頭やイベントで実物に触れてから決めるのが安心です。各社とも体験スペースやレンタルの案内を公式サイトで出しているので、まずは試してみるのもひとつの方法です。
まとめ:目的と「3年間の総費用」で選ぶ
ペットロボット選びは、何を一番大事にするかを決めることから始まります。そのうえで、本体価格ではなく、継続費用と修理の備えまで含めた3年間の総費用で比べると、候補は自然に絞られていきます。犬型の代表格だったaiboは、2026年10月時点で新品の公式販売を終えている点も覚えておきたいところです。
抱っこして癒されたいなら、月額のかからないmoflinが出発点です。家族の一員として本格的に迎えたいならLOVOT、小さな同居人とのゆるいやり取りに和みたいならNICOBO、遊びや見守りも楽しみたいならLoonaやKATAフレンズ。海外発の新顔に惹かれたら、国内の販売元と日本語サポート、技適を確かめてから決めてください。
留守中の様子を見ることが一番の目的なら、見守りカメラの選び方もあわせて読んでおくと、遠回りせずに済むはずです。
Sources
- LOVOT公式「LOVOTの価格」 (2026-10-23確認)(新しいタブで開きます)
- LOVOT公式ブログ「LOVOT 3.0 価格改定のお知らせ」 (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- ソニー aibo オフィシャルサイト (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- ソニー aibo オフィシャルサイト「ストア」 (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- カシオ計算機「Moflin 購入ページ」 (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- カシオ計算機 ニュースリリース「AIペットロボット“Moflin”に待望の新色が登場」(2026年7月24日) (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- カシオ計算機「Moflin オーナー向け情報(Club Moflin)」 (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- パナソニック「ニコボの冬割キャンペーン」(2025年11月) (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- パナソニック ニュースリリース「人とロボットが共棲する日常に向けたNICOBOのテクノロジー進化」(2026年3月4日) (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- SwitchBot「SwitchBot KATAフレンズ」 (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- SwitchBot「KATAフレンズと暮らす費用」 (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- Loona公式サイト(株式会社マクロジ) (2026-10-23確認)(新しいタブで開きます)
- Loona公式ストア「Loona」商品ページ (2026-10-23確認)(新しいタブで開きます)
- PR TIMES「海外で人気のAIペットロボット『Loona(ルーナ)』—マクロジが日本国内の独占販売権を取得」(2025年12月4日) (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- KEYi Tech「Loona Deskmate Launches on Kickstarter」 (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
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