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Insta360 Luna Pro:Ultraから望遠を外し、縦動画は4Kに。差額で何が変わるか

主カメラは上位機と共通で、外したのは望遠だけ。縦動画を撮る人にとって、Luna Proは「安いUltra」以上の意味を持つ。

Modern-G 編集部約5分で読めます

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小さな支柱の先に二重の円のレンズがひとつ据えられ、その隣に縦長の長方形が立ち、上空には点線だけで描かれた小さな円が残る、抽象的なイラスト
イラスト:Modern-G

下位モデルのほうが、上位モデルより得意なことがあります。Insta360が9月10日に発売したジンバルカメラ「Luna Pro」は、Leicaと共同開発した上位機「Luna Ultra」から望遠カメラを外した1眼モデルです。ところが、スマホで見る縦長の動画に限っていえば、仕様上はProのほうが高い解像度で撮れます。

国内メディアの報道によれば、標準版の価格は83,200円で、Luna Ultraの標準版119,800円との差は36,600円。この差額で手放すもの、逆に手に入るものを、メーカーの発表と海外のレビューから整理します。Luna Ultraそのものの評価は、Modern-GのLuna Ultraのレビューで詳しく扱っています。

Modern-GはLuna Proを手元で試していません。仕様はInsta360の発表と国内外の報道、画質や使い勝手の評価は記事中に名前を挙げたメディアのレビューにもとづきます。

主カメラはそのまま、望遠だけがない

Insta360が9月10日に配信したプレスリリースによれば、Luna Proは1インチの8KセンサーとLeicaの「Summicron」レンズを積み、8KのDolby Vision動画を撮れます。テクノエッジ(9月14日)の整理では、レンズはF1.8・35mm判換算20mm相当で、3軸ジンバル、着脱できる2インチの有機ELタッチスクリーン、10bitのI-Log記録、Insta360のワイヤレスマイク「Mic Pro」「Mic Air」との直接接続まで、Luna Ultraと共通です。

なくなったのは、Ultraが主カメラの隣に持つ望遠カメラ(60mm相当)です。

項目Luna ProLuna Ultra
カメラ1眼(1インチ)2眼(1インチ+望遠)
ズームロスレス2倍、高解像ズーム4倍ロスレス6倍、最大15倍
縦動画4K・30fps(6Kから縮小)最大3K
重さ215g(白は218g)Proより18g重い
国内価格(標準版)83,200円119,800円

(縦動画、ズーム、重さはInsta360のオンラインマニュアルの仕様表とプレスリリース、そのほかはテクノエッジ2026年9月14日の記事による。価格は同記事の報道値)

ステージの上の人や、運動会で遠くを走る子どもを大きく撮りたいなら、この表の2行目が決め手になります。Proのズームは画素を切り出すデジタル処理で、光学的に寄れる望遠はありません。テクノエッジによれば、2億画素のパノラマ写真もUltraだけの機能です。

縦動画だけは、Proが上

Proの仕様でいちばん目を引くのは、縦動画です。Insta360の発表によれば、Proは6Kで撮った映像を縮小して、2160×3840の4K縦動画を30fpsで記録します。カメラを横に倒さずに、そのまま縦長で撮れる仕組みです。Insta360のオンラインマニュアルの仕様表では、Ultraの縦動画は3K(1728×3072)までです。

ショート動画やリールが主な発表の場で、望遠を使う予定がないなら、高い上位機を選ぶ理由はかなり薄くなります。

海外レビューの評価

米Engadgetのジェームズ・トリュー記者は9月10日のレビューで10点満点の9.3点を付け、Luna Proを「買える中でいちばん柔軟な1眼のジンバルカメラ」と評しました。標準の設定で撮り比べると、細部と黒の締まりはDJIのOsmo Pocket 4よりやや力強く見えたといいます。一方で、明るい空は標準の色設定だと白く飛びやすく、I-Logで撮れば余裕が生まれるとも書いています。

短所として記者が挙げたのは、価格の高さと、スローモーションのフレームレートです。仕様上、1080pなら240fpsで撮れますが、4Kでは120fpsが上限です。

もうひとつ、購入後に気をつけたい報告があります。着脱式のスクリーンは別のInsta360製品とのあいだで付け替えると、そのたびにファームウェアが書き換わります。記者の個体では付け替えのあとに4Kの縦動画が選べなくなり、工場出荷時の状態に戻すまで直らなかったそうです。Ultraと両方を持つ人は、覚えておいて損はありません。

Osmo Pocket 4と迷うなら

Engadgetの比較では、Luna Proの強みは着脱できるスクリーンと、ネイティブの4K縦動画です。Osmo Pocket 4は、より高いフレームレートと大きな内蔵ストレージ、好みによっては豊かな色とダイナミックレンジを持つ、と記者は整理しています。Pocketシリーズの世代ごとの違いはOsmo Pocket比較とOsmo Pocket 4の製品ページにまとめています。

どちらを選ぶか

選び方はシンプルです。望遠で寄る場面が月に何度もあるならUltra、それ以外の撮影が中心ならProで足ります。縦動画が主戦場なら、Proのほうがむしろ向いています。36,600円の差額は、ワイヤレスマイクのような周辺機材に回すほうが、仕上がりの差としては大きく出ると編集部は見ています。マイクを選ぶときの考え方はワイヤレスマイクのおすすめで整理しました。

国内ではコスミックブラックとステラホワイトの2色で、標準版のほか、フィルライトキット(92,700円)からPOVキット(100,700円)までの同梱セットがあると報じられています。ほかのVlogカメラも含めて比べたい人は、Vlogカメラの選び方もあわせてどうぞ。

Sources

  1. Insta360のプレスリリース「Insta360 Launches Luna Pro, Leica Co-Engineered Gimbal Camera for Everyday Vlogging」(PR Newswire配信、2026年9月10日) (2026-10-28確認)(新しいタブで開きます)
  2. テクノエッジ「Insta360 Luna Pro発売、望遠なしで8万円台のLeicaレンズ ジンバルカメラ」(2026年9月14日) (2026-10-28確認)(新しいタブで開きます)
  3. Newsshooter「Insta360 Luna Pro」(2026年9月10日) (2026-10-28確認)(新しいタブで開きます)
  4. Insta360 オンラインマニュアル「Luna Series: Photo & Video Specifications」 (2026-10-28確認)(新しいタブで開きます)
  5. Insta360 オンラインマニュアル(Luna Series ハードウェア仕様) (2026-10-28確認)(新しいタブで開きます)
  6. Engadget、James Trew「Insta360 Luna Pro review」(2026年9月10日) (2026-10-28確認)(新しいタブで開きます)

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