お湯を沸かすだけではない——そんな次世代の電気ケトルが登場しました。エレコムの「Cook Mug plus（クックマグプラス）」は、マグカップのようなフォルムながら、スープや煮込み料理まで作れる本格的な調理機能を備えた電気なべ。デスク上でサッとお湯を沸かし、そのままスープを煮込んで、保温までしてくれる。これまでの「湯沸かし器」という枠を軽やかに超え、日常のちょっとした食の時間をより自由に、快適にしてくれる存在です。
500mlのたっぷりサイズで、インスタントだけにとどまらない本格調理にも対応。しかも、煮込み、保温、スープ、レトルト、手動など、6つのモードを搭載し、直感的な操作で食の楽しみを広げてくれます。
デスクで作ってそのまま食べる——そんな新しいライフスタイルを実現するために設計されたCook Mug plusは、リモートワークや育児中、あるいは旅行先のホテルなど、あらゆる場所に“ちょうどいい”一台です。
Cook Mug plusの特徴｜使い方と可能性を広げる6つの調理モード
Cook Mug plusが提供する最大の魅力は、「ただのお湯を沸かす道具」に留まらない多機能性です。コンパクトで親しみやすいデザインながら、実際の機能は驚くほど本格的。ひとつひとつのモードに目を向けることで、その設計の丁寧さと応用力の高さが浮かび上がります。
まず「沸かす」モード。これはシンプルにお湯を沸かす機能ですが、カップラーメンやインスタントコーヒー用としても十分なパワー（400W）で、必要な分だけをすぐに沸かせます。特に500mlの容量は、500mlペットボトルの水をそのまま注いで沸かせるサイズで、計量の手間もありません。
次に「保温」モードでは、45℃から70℃の間で5℃刻みで温度設定が可能。最大8時間の保温ができ、ミルクの保温からスープの温め直しまで幅広く活躍します。保温機能の持続性も、長時間の作業中や夜遅くの一杯に最適です。
「煮込む」モードにおいては、10分〜120分まで、10分単位で時間設定が可能。カレーやスープパスタなどの本格的な煮込み料理にも対応し、しかも調理後には自動で加熱停止する安全設計です。
「スープ」モードでは、沸騰後にタイマーをスタートさせて、適温での温めが可能。具材を入れてスープを作る、あるいは折ったパスタを入れて簡単なパスタ料理を楽しむこともできる設計です。食感と味を重視するスープ料理に適したモードといえます。
また「レトルト」モードは、加熱時間を1分単位で細かく設定可能。袋ごとそのまま温めるレトルト食品に適した機能で、忙しい朝や夜に素早く一品を用意したいときに便利です。
そして最後の「手動」モードでは、時間と温度を自由に設定でき、温泉卵や低温調理など、少し凝った調理も可能になります。シンプルながら奥深いこの自由度こそが、Cook Mug plusの真価とも言えるでしょう。
すべてのモードは、カップ表面のアイコンをタッチするだけの直感操作。ユーザーインターフェースも洗練されており、誰でも迷わず使える点も高評価です。
細部へのこだわりが生み出す、使い勝手の良さ
Cook Mug plusは単に多機能なだけではありません。使い勝手の良さや安全性への配慮も、随所に見て取れます。
そのひとつが約1.5mのロングコード。デスクの下のコンセントからでも余裕で引ける長さは、日常使いを想定した設計の妙。また、底面には滑り止めのゴムを配置し、ちょっとした振動や衝撃でも倒れにくくなっています。
ガラス製のフタは中身の確認がしやすく、調理中の様子が一目で分かる設計。沸騰直後の飲み口が熱くなることへの注意喚起など、使用者の安全面もきちんと考慮されています。
一方で、レビューでは「キャンセルボタンがない」「電源ケーブルが緩い」といった改善要望も見られます。とはいえ、温度やモードの微調整に慣れれば、これらの点もさほど問題には感じられないでしょう。
後片付けに関しても、「作ってそのまま食べられる」ことから洗い物が少なく、内側をさっと中性洗剤で洗うだけという手軽さも魅力のひとつです。
Cook Mug plusの将来性｜パーソナル調理器具の新基準へ
近年、「ひとり調理」や「卓上調理」のニーズが高まる中で、Cook Mug plusのような製品はますます注目される存在となるでしょう。特にリモートワークの普及により、自宅での軽食や簡易調理の重要性は増しています。電子レンジやガスコンロを使わず、電源ひとつで調理ができるこの製品は、まさにそのニーズのど真ん中を突く存在です。
また、外出先での食事に悩むビジネスパーソンや、時間に追われる育児中の親にとっても、「簡単に、早く、しかも温かく」が叶うこのマグ型調理器具は、食生活のストレスを和らげるアイテムになるはずです。
将来的には、さらに容量が増えたモデルや、スマートフォンとの連携機能、より多彩な調理モードの搭載なども期待されます。コンパクトながら高機能な家電の代表格として、Cook Mug plusが切り拓く可能性は計り知れません。
以上、Cook Mug plusは「お湯を沸かすだけ」の日常から一歩進んだ、パーソナルな食体験を提供してくれる家電。機能、設計、使い勝手、そのすべてが“ちょうどいい”この一台が、忙しい日々の中でふとした癒しと温かさを届けてくれるはずです。
