宅配のパッケージを開けようとしても、ナイフが手元にない;旅行中に小物のネジが緩んでも、修理道具を持っていない —— そんな日常のちょっとした困りごと、あなたはどう解決していますか? キーや爪を使って無理にこじ開けたり、結局放置したりすることが多いのではないでしょうか。
M-Seeker が開発した「Tacto」は、こうした問題を一挙に解決する EDC(Everyday Carry)ツールです。カッター、ドライバー、オプションの永久ペンを 1 つのボディに統合し、GR5 チタンと 440C ステンレス鋼を使用した高品質な仕上がりが特徴です。現在 Kickstarter でクラウドファンディングを実施中で、目標金額$3,857を大幅に上回る$10,226 を達成し、136 人の支持者を獲得しています。22 日後までの期間中、さらなる資金調達が続けられています。
Tacto の特徴
デュアルボルトアクション:一瞬で使い始められる滑らかな機構
Tacto の最大の魅力は、ライフルのボルトアクションを参考にした独自のデュアルボルトアクションにあります。プレミアムペンで人気の「カチッ」という確実なクリック感を再現し、ツールの両端が独立してスライドする構造になっています。
片方の端にはカッター、もう一方にはドライバービットまたはエターナルペンモジュールを装着できるため、親指 1 つの動作だけで「携帯モード」から「使用モード」へ瞬時に切り替えられます。蓋を開けたり、ネジを緩めたりする手間がないため、急いでいるときでもストレスなく作業を始められます。例えば、宅配便が届いた瞬間にすぐに梱包を開けたり、カメラの三脚を調整するときにすぐにドライバーとして使ったりすることが可能です。
精密カッター:安全性と切れ味を両立した 440C ステンレス鋼
カッター部分は 440C ステンレス鋼を採用し、専門的な熱処理によって硬度と靭性を最適化しています。これにより、梱包テープの切断はもちろん、段ボールへの線入れ、シールの剥がし、さらには塗料缶の開封まで、幅広い用途に耐えられる強度を持っています。
最も注目されるのは、使用しないときの安全性です。カッターは完全にボディ内に収納され、刃先が表面から約 2mm 下に位置するため、ポケットの中で服を傷つけたり、指を切ったりする心配がありません。また、この構造は空港のセキュリティチェックにも対応しているため、旅行先でも安心して持ち歩けます。
さらに、高級鋼を求めるユーザーのためにM390 鋼へのアップグレードオプションも用意されています。M390 は耐摩耗性と切断性能に優れた素材で、長期間使用しても刃の劣化が少ない特徴があります。

磁気ビットソケット:汎用性の高い 4mm 標準規格対応
反対側の端には4mm 標準ビットに対応した磁気ソケットが搭載されています。これは、すでに持っている信頼できるドライバービットをそのまま使用できることを意味します。サングラスのヒンジを締めたり、ガジェットの電池蓋を固定したり、眼鏡のネジを調整したり —— 日常で遭遇する小さな修理はほとんどこれで対応可能です。
内部には強力な磁石が内蔵されているため、ビットが作業中に脱落する心配がありません。机の上でゆっくり作業する場合だけでなく、屋外で片手で作業をする場合でもしっかりと保持されます。使用後はスライドさせるだけで完全に収納できるので、ポケットに入れても引っ掛かりません。

オプションのエターナルペンモジュール:インク不要の永久筆記
ドイツ製 Modern G15 の永久ペンチップを装着することで、Tacto は筆記ツールとしても機能します。このモジュールはドライバービットと同じように簡単に交換でき、金属製のチップが紙や木材、金属など多様な表面に書き込める特徴があります。
最も便利なのは「インク不要」であることです。乾燥する心配がなく、補充の必要もないため、長期間使用してもメンテナンスが不要です。雨天の中でも、高い場所からでも、どんな角度でも書くことができるので、緊急時のメモや測定値の記録などに最適です。なお、このモジュールは標準セットには含まれず、アドオンとして別途購入する必要があります。

2 色のデザイン:個性に合わせた選択肢
Tacto はストーンウォッシュトタイタニウムとブラックチタニウムの 2 種類のカラーから選択できます。
ストーンウォッシュト仕上げは、チタンの素材感を活かしたラグジュアリーで丈夫な印象を与えます。使用を重ねるほどに独特の風合いが出るため、EDC 愛好家に人気のデザインです。一方のブラックチタニウムは、カッター部分まで完全に黒く仕上げられており、シックで高級感のある外観を持っています。どちらの色も、ツール自体の機能を損なうことなく、使用者のスタイルに合わせて選べるように設計されています。
特大ループ:多様な携帯方法に対応
Tacto の上部にある特大 U 字型ループは、単なるデザイン要素ではなく実用性を重視した設計です。このループを利用することで、キーチェーンに付けたり、パラコードで首から下げたり、バッグのフックに掛けたりと、多様な携帯方法が可能になります。
特に便利なのは360 度クイックリリース機構です。これにより、ループからの取り外しや装着が数秒で完了するため、必要なときにすぐに取り出せるだけでなく、使い終わったらすぐに元の場所に戻せます。大きさも丁度良いため、ポケットに入れても邪魔にならず、カバンの中でも安定して保管できます。

専用ケース「Pod」:ビットを整理して持ち運び
Tacto と共に使用するPodは、6 個の 4mm ビットやエターナルペンモジュールを収納できる専用ケースです。Tacto と同じ GR5 チタンを使用しており、防水性と防塵性を備えているため、屋外で使用する場合でも安心です。
内部は独立したスロットが設けられているため、ビット同士が接触して傷ついたり、がたついたりすることがない。また、Tacto と同じデザインとカラーを採用しているため、一緒に持ち運ぶと統一感のある印象を与えます。Pod は標準セットに含まれないため、アドオンで購入する必要があります。
まとめ
Tacto は、「持ち運びやすさ」と「多機能性」を高いレベルで両立させた EDC ツールです。デュアルボルトアクションによる瞬時の展開、高品質素材による耐久性、そして日常生活で最も必要とされるカット、修理、筆記の機能を 1 つにまとめたことで、「必要なときに必ず手元にある」という理想的なツールの形を実現しています。
空港での持ち込みも可能であることや、2 色のデザインから選べること、オプションで機能を拡張できることなど、細かなニーズにも応える設計が特筆されます。Kickstarter での人気を反映しているように、これからの日常をよりスムーズに過ごすためのツールとして、多くの人に受け入れられるでしょう。
「必要なときに使えないツールは意味がない」——Tacto はこのシンプルな理念を貫いた製品だと言えるでしょう。