New

Loopzizo K-100|デスクトップサイズで産業級性能を実現する SLS 3D プリンター

※本記事は他社製品の紹介です。ご希望の方は、下記のボタンをクリックし、外部サイトにてご購入ください。

¥812,500

ウィッシュリストに追加
3D プリンティング技術が多岐にわたる分野で活用される中、「産業級の精度」と「デスクトップでの使いやすさ」を両立させる製品は長らく希少でした。Loopzizo が開発した「Loopzizo K-100」は、この課題を打ち破るべく誕生した SLS 方式の 3D プリンターです。SLS(Selective Laser Sintering:選択的レーザー焼結)とは、超微細な粉末素材にレーザーを照射して層ごとに焼結させ立体を造形する技術で、従来は大型の設備と高額な投資が必要で、専門知識を持つ操作者が扱うのが一般的でした。しかし Loopzizo K-100 は、この産業級の SLS 技術をコンパクトなデスクトップサイズに凝縮し、さらに初心者でも扱えるワークフローを実現しています。
従来の FDM 方式(熱溶解積層方式)やレジン方式の 3D プリンターでは、複雑な内部構造や「浮いた」形状の造形にはサポート構造(支持体)が必要で、造形後にこれを取り除く作業が発生する上に、素材の強度や精度にも限界がありました。Loopzizo K-100 は SLS 技術の特性を最大限に活かし、周囲の未焼結粉末が自然にサポートの役割を担うため、サポート構造を一切必要とせずに複雑な形状の造形が可能です。これにより、軽量なエンジニアリング部品から機能的なプロトタイプまで、従来の 3D プリンターでは実現できなかったデザインの自由度をユーザーに提供します。

Loopzizo K-100 の特徴

Loopzizo K-100 の最大の特徴は、産業級の SLS エンジンをデスクトップサイズに実装した点にあります。5W の 450nm レーザーを搭載し、超微細な粉末を均一に敷き詰めた上で、選択的に高精度に焼結するため、造形物には優れた強度と精度が実現されます。具体的には引張強度 50MPa耐熱温度 120℃造形精度 0.1mm(100μm) を達成しており、工場で量産された部品に匹敵する品質をデスクトップで得ることができるのです。例えば、機械のギアや航空宇宙分野のプロトタイプといった、高い耐久性と寸法精度が求められる部品も造形可能で、これはデスクトップクラスの 3D プリンターとしては画期的な性能です。
素材の対応面でも Loopzizo K-100 は高い柔軟性を持っています。出荷時からPA12(ナイロン 12)TPU(熱可塑性エラストマー) をサポートしており、必要に応じて PA11(ナイロン 11)のコンポジット素材にも切り替えることができます。PA12 は耐摩耗性や耐薬品性に優れた汎用的なエンジニアリングプラスチックで、TPU は柔軟性があり弾力性を持つ素材です。これらの素材を使い分けることで、硬い構造部品から柔らかい緩衝部品まで、用途に合わせた多様な造形物を制作できます。さらに、粉末素材は再利用が可能で、余った未焼結粉末を回収して再度使用することで材料コストを削減できるだけでなく、廃棄物を減らす環境に配慮した設計も特徴の一つです。
造形の効率性も Loopzizo K-100 の強みの一つです。「モデルから部品まで 27 分」 という速いターンアラウンドタイムを実現しており、設計から試作までの時間を大幅に短縮できます。従来の SLS プリンターでは数時間から数日かかる造形工程を、デスクトップサイズでありながら短時間で完了することで、開発のスピードアップや小ロット生産の効率化に大きく貢献します。また、造形ボリュームについては「業界をリードするサイズ」を実現しており、大きなサイズの複雑な部品でも分割することなく一度に造形できるため、組み立て工程の省略や部品の一体性向上にも役立ちます。
操作性の簡略化も Loopzizo K-100 の重要な特徴です。従来の SLS プリンターでは、プリント前のパラメータ調整(レーザー出力、スキャン速度、層厚など)や予熱温度の設定に専門的な知識が必要でしたが、Loopzizo K-100 は完全自動化されたワークフローを搭載しています。ユーザーは STL、3MF、OBJ 形式のモデルファイルをアップロードするだけで、機内のインテリジェントソフトウェアがモデルを分析して最適なパラメータを自動的に設定します。Wi-Fi で接続してジョブを開始すれば、あとはシステムが予熱、焼結、冷却までの一連の工程を自動で処理するため、プリンティングの知識が少ない初心者でも安心して使用できます。
メンテナンスのしやすさと安全性も Loopzizo K-100 の設計思想に深く根付いています。機体全体がモジュール式の構造で組み立てられており、粉末モジュール、レーザーアセンブリ、フィルターカートリッジ、モーターユニットといった主要なコンポーネントはそれぞれ独立して取り外しや交換が可能です。これにより、故障が発生した場合でも特定のモジュールだけを修理・交換すればよく、メンテナンスにかかる時間とコストを削減できるだけでなく、将来的な機能アップグレードも容易に対応できます。
安全性については、完全密閉型のシステムを採用しています。レジン方式のプリンターで問題となる有害な化学物質や蒸気、FDM 方式で発生しうる微細な樹脂粒子とは異なり、Loopzizo K-100 で使用する PA12 や TPU の粉末は無毒で、しかも密閉された機体内に収容されているため、粉塵が外部に漏れることがありません。これにより、スタジオ、オフィス、家庭のワークショップなど、様々な環境で安全に使用することができます。
また、Loopzizo は「Loopzizo H1」という専用のポストプロセッシングステーションも提供しています。この H1 は造形物のデパウダリング(粉末除去)、粉末回収、保管、再利用を一体化したワークステーションで、Loopzizo K-100 で造形した部品から余分な粉末を効率的に取り除き、同時に粉末を回収して次の造形に再利用できるように設計されています。これにより、ポストプロセッシングの手間を大幅に削減し、SLS プリンティングのワークフローをさらに最適化することができます。
粉末の回収方法についても、Loopzizo K-100 は自動回収と手動回収の 2 つの方式を備えています。ユーザーは自身のワークフロー、造形量、作業スペースの状況に合わせて回収方式を選択でき、どちらの方式でも粉末の無駄を減らし、材料コストを抑制するとともに、粉塵のない清潔な作業環境を維持することができます。
ソフトウェア機能も充実しています。モデルの配置、造形時間と材料の見積もり、造形密度の最適化など、造形前の準備作業を直感的な操作で行うことができます。特に造形密度の最適化機能は、一度の造形で数百個の最終製品として使用できる部品を制作する場合に非常に有効で、小ロット生産の効率を最大化できます。

まとめ

Loopzizo K-100 は、長年「大きすぎる」「高すぎる」「複雑すぎる」という理由で一般ユーザーの手が届かなかった SLS 3D プリンティング技術を、デスクトップサイズで手頃な価格で提供する画期的な製品です。産業級の精度(0.1mm)と強度(50MPa、耐熱 120℃)を持ちながら、サポート構造不要で複雑な形状の造形が可能で、PA12 や TPU といった多様な素材に対応する柔軟性も備えています。
操作性については、完全自動化されたワークフローにより初心者でも扱えるように設計され、モジュール式の構造と完全密閉型のシステムでメンテナンスのしやすさと安全性も確保しています。さらに、粉末の再利用や専用のポストプロセッシングステーション(H1)により、ワークフローの効率化とコスト削減も実現しています。
クリエイター、エンジニア、スタジオ、中小企業など、様々なユーザーが「本物の SLS 技術」を活用して、これまでにないデザインの部品やプロトタイプを自由に制作できるようになるのは、Loopzizo K-100 の最大の価値です。3D プリンティングの可能性をさらに広げるこの製品は、今後の製造やデザインの現場で大きなインパクトを与えることが期待されます。