アウトドアでのキャンプや登山、あるいは災害発生時の緊急局面 —— そうした場面で最も欠かせないのが「安定した電力供給」です。従来のソーラーモバイルバッテリーは、大容量であればあるほど重くかさばり、持ち運びが不便だったり、ソーラーパネルと照明を別途用意しなければならないといった煩わしさがありました。株式会社 Tailbone が開発した「Lum Pyramid」は、こうした従来製品の課題を一気に解決する次世代デバイスです。
この製品は、65W 高出力、24,000mAh 大容量バッテリー、23.5％高効率ソーラーパネル、そして600 ルーメン高輝度 LED ライトを 1 台に凝縮し、折りたたむとノートのように片手で持てるコンパクトサイズを実現しています。キャンプ場でノート PC の作業を続けたいとき、登山中にスマートフォンの電池が切れかけたとき、あるいは停電時に緊急の照明が必要なとき —— どんなシーンでも「この 1 台で完結」する安心感を提供します。その名前の「Pyramid（ピラミッド）」には、古代から安定と永続の象徴とされる構造から得たインスピレーションが込められており、折りたたみ時の安定性と展開時の受光効率を両立させるデザインが特徴です。
Lum Pyramid の特徴
Lum Pyramid の最大の魅力は、「発電・蓄電・照明・給電」のすべての機能を高度に統合しつつ、携帯性と耐久性を両立させた点にあります。まず、その充電効率に注目してみましょう。太陽光を利用する場合、従来のソーラー充電器が 1 日中かけても半分程度の充電しかできないのに対し、Lum Pyramid はわずか 6 時間で満充電が可能です。
朝 8 時にキャンプ場に到着してパネルを広げれば、午後 2 時にはフルチャージが完了し、1 泊 2 日のキャンプで必要な電力を十分に確保できます。これは、単結晶シリコンセルと独自の光学設計によるもので、曇天時でも従来製品に比べ約 1.5 倍の発電力を発揮し、周囲の環境に左右されにくい安定した充電を実現しています。もちろん、家庭のコンセントから充電する場合は、最大 40W 入力に対応したUSB-C 急速充電により、たった 2.5 時間で満タンにすることもできます。急に「明日キャンプに行こう」と計画した場合でも、夜に充電して朝には使える状態になるため、臨機応変な対応が可能です。
さらに、Lum Pyramid は充電しながら同時に給電する「パススルー充電」機能を搭載しています。ソーラーパネルで発電している最中に、スマートフォンを充電したり LED ライトを点灯させたりすることができ、電力の供給が途切れることがありません。停電時に室内の照明として使いながら、スマホで情報を確認するために充電する —— こうしたシーンで、その便利性を最大限に感じることができるでしょう。
次に、その電力供給能力について詳しく見ていきましょう。24,000mAh の大容量バッテリーは、スマートフォンを複数回フル充電するだけでなく、アクションカメラやタブレット、さらには 13 インチの MacBook Air のようなノート PC まで充電可能です。特にUSB-C ポートは最大 65W の出力に対応しており、MacBook Air をわずか 30 分で 50％充電することができるため、出先でのワークや映像編集を中断することなく続けられます。
これは、従来のソーラーモバイルバッテリーが「スマホ専用」とされるのとは大きく異なる点で、ビジネスでの出張や長時間のアウトドア活動において非常に役立ちます。また、USB-A ポートは QC3.0 規格に対応した最大 22W の出力を実現しており、スマートフォンやカメラを高速で充電できます。必要に応じて 2 台のデバイスを同時に充電することも可能で、その際には内蔵されたインテリジェントチップが接続されたデバイスを自動的に識別し、それぞれに最適な電力をリアルタイムで分配します。過充電防止や発熱制御、ショート保護といった安全機能も充実しているため、大切なデバイスを傷めることなく、安心して使用できます。
照明機能も Lum Pyramid の大きな特長の一つです。本体に内蔵された60 灯の高輝度 LEDは、最大 600 ルーメンの光量を発し、夜間のキャンプサイトを昼間のように明るく照らすことができます。使い勝手を考慮して、「弱」「中」「強」の 3 段階の明るさと、緊急時に活用できる「SOS フラッシュ」の計 4 種類の点灯モードが用意されています。弱モードでは約 48 時間の連続点灯が可能で、長時間の読書やテント内の照明として最適です。中モードはキャンプ場での団らんや料理をするときに使うと、穏やかな光で快適な空間を演出できます。強モードはテントの設営や夜道を歩くときに、手元をくっきりと照らして安全を確保します。SOS フラッシュは遭難時の合図として活用でき、防災シーンでの信頼性も高いです。日中に太陽光で充電しておけば、夜は照明として使い切ることができるため、別途ランタンを持ち運ぶ必要がなく、荷物の軽量化にも貢献します。
Lum Pyramid の携帯性は、従来のソーラーモバイルバッテリーの常識を覆うものです。折りたたんだ状態では、サイズが 19×25cm、厚さが 5.6cm とスリムで、バックパックやキャンプバッグ、防災リュックにすっきり収納できます。重量も約 1.6kg と軽量設計されており、女性でも長時間持ち運んでも疲れにくいです。本体には持ち運びに便利なハンドルが付いており、さらに付属の S カラビナを使えば、バックパックの肩紐やテントの支柱、車内のハンガーなどに簡単に吊り下げることができます。これにより、移動中でも太陽光を効率的に受け取り、発電を継続することが可能です。展開すると 25×63.5×4cm の広い受光面積を確保できるため、コンパクトさを保ちつつも発電効率を損なうことがありません。セットアップも非常に簡単で、工具を使う必要はなく、たった 30 秒で設置でき、1 分以内に収納することができるため、アウトドア初心者でも迷わず使えます。専用のミニ収納バッグには充電ケーブルをまとめて保管できるポケットが付いているため、「ケーブルを忘れた」「どこにしまったかわからない」といった煩わしさも解消されます。
アウトドアで使用するデバイスには、耐久性も不可欠です。Lum Pyramid は IP64 規格の防塵・防水性能を備えており、突然の雨や泥はねに強い耐候性を持っています。砂塵が多い山岳地帯や強風が吹く海岸でも、内部の部品を保護して安定した動作を維持します。また、動作温度範囲は – 10℃から 70℃と広く、雪山の極寒環境でも、炎天下の砂漠でも使用可能で、四季を通じて様々な場所で活用できます。小型ボディで高出力を実現するために、独自開発の「サンドイッチ構造＋エアクッション＋ヒートシンク」による熱管理システムを搭載しています。これにより、充放電時に発生する熱を効率的に分散・隔離し、部品の寿命を守りながら安定した出力を確保しています。開発段階では 5 種類の内部構造と 3 種類の基板レイアウトを徹底的に検証し、安全性と耐久性を両立させています。
安全面でも、Lum Pyramid は万全の準備がされています。BMS（バッテリー管理システム） と保護回路基板の 2 層構造の安全保護機能を搭載し、過充電・過放電・過熱・短絡といったリスクを二重に防いでいます。BMS は充放電の状態をリアルタイムで監視し、異常が発生した場合は即座に電力を制御するため、長時間の使用でも安心です。また、国際基準を満たした設計により、航空機への持ち込みも可能で、海外旅行や長距離の出張においても便利に使用できます。
まとめ
Lum Pyramid は、「発電・蓄電・照明・給電」を 1 台で完結させるオールインワンソリューションとして、アウトドア愛好者や防災に備える人々に革新的な価値を提供します。高効率なソーラー充電と急速な USB-C 充電により、どのような状況でも迅速に電力を確保でき、65W の高出力でノート PC まで充電できる機能は、モバイルワークの場面でも大きな力を発揮します。
600 ルーメンの高輝度 LED ライトは、夜間の安全を確保するだけでなく、緊急時の SOS 信号としても活用できる多様性を持ち、IP64 の防塵防水性能と広い動作温度範囲は、あらゆる自然環境に耐えうる耐久性を保証します。さらに、折りたたみ式のコンパクトデザインと軽量性により、持ち運びの負担を大幅に軽減し、アウトドアでの自由度を高めます。
この製品は、単に「電源を供給するデバイス」を超えて、アウトドアでの楽しみを増やし、災害時の不安を取り除く「安心のパートナー」として機能します。日常のプランニングに組み込むことで、いつでもどこでも安定した電力を手に入れ、より豊かなライフスタイルを築くことができるでしょう。
