Turnstone Buoy(以下、Buoy)は、グローバルなオフィス家具ブランド「Steelcase」が開発したオフィス用丸椅子です。その設計理念は「座っている時の人間の自由な動きを可能にする」ことにあり、現代人の多様なライフスタイルと働き方に応えるべく誕生しました。
近年、ハイブリッドワークの普及やオフィス環境の柔軟化に伴い、椅子に求められる機能は単なる「座りやすさ」だけでなく、「移動しやすさ」「場所を選ばない使いやすさ」「自分のスタイルに合わせられる自由度」など、より多層的なニーズが高まっています。Buoy はこうしたニーズを的確に捉え、際立つ 6 色のシェルカラーとキャップのカラー・柄の組み合わせでデザインの選択肢を広げるだけでなく、体格や使用シーンに関わらず快適に使える実用的な機能を凝縮しています。
Steelcase の長年の「人間の動きに関する研究」を背景に、Buoy は「1 日中同じ場所で同じ姿勢のままでいられない人間の特性」に合わせた設計になっています。オフィスのデスクワークや会議、自宅のテレワークや休息、さらには教室での学習シーン —— 人々が座るあらゆる場所で、自然な動きを阻害せず、サポートする存在として機能します。この商品がどのようにそれを実現しているのか、次の「特徴」で詳しく見ていきましょう。
Turnstone Buoy の特徴
Buoy の魅力は、その「人間中心の設計」に根ざした複数の特徴に集約されています。それぞれの機能は単独で優れた性能を持つだけでなく、組み合わさることで「自由で柔軟な座り方」を提供しています。
1. 高さ調節が可能:あらゆる体格に対応し、自由な動きを加速
Buoy の最も基本的で重要な特徴の一つは、14cm 範囲の高さ調節が可能な点です。この調節は「一カ所のレバー操作」で実現でき、特別な力を必要とせず、誰でも簡単に自分に合った高さに設定できます。
日常生活で、椅子の高さが合わないことで肩こりや腰の痛みを感じたことはありませんか? 背の高い人が低すぎる椅子に座れば前かがみの姿勢になりやすく、背の低い人が高すぎる椅子に座れば足が床につかず不安定に感じます。Buoy の 14cm の調節範囲は、例えば 70cm の標準的なオフィスデスクから 80cm のスタンディングデスクまで、様々な高さのデスクに対応できるだけでなく、150cm から 190cm を超える体格の人々にも、自然な姿勢で座れるようにサポートします。「体格は問題ではない」—— この Steelcase の設計哲学が、この簡単なレバー操作と広い調節範囲に込められています。
さらに、高さ調節だけでなく「カーブしたベースライン」が、自由な動きを一層加速させます。このベースは硬い直線ではなく、緩やかなカーブを描いているため、座ったまま体を少し左右に動かしたり、前に身を乗り出したりする時に、ベースが滑らかに追従します。例えば、隣の人と資料を共有するために体を傾けたり、デスクの端に置かれたものを取るために少し前に伸びたりしても、椅子が安定したままで、無理な姿勢を強いられることがありません。これは、Steelcase が「人々は動いている」というインサイトを基に開発した機能で、1 日中座り続けても疲れにくい環境を作り出しています。
2. モバイルを考慮したデザイン:約 9kg の軽さとビルトインハンドルで、どこへでも持ち運べる
現代の働き方では、オフィス内でデスクから会議室へ、あるいは自宅でリビングから書斎へ —— 椅子を移動させる場面が増えています。Buoy はこの「モバイル性」を最大限に高めるため、ビルトインされたハンドルを搭載し、全体の重量をわずか約 9kgに抑えています。
約 9kg という重量は、どれほど軽いのでしょうか? 一般的なオフィスチェアの重量は 12kg~15kg が主流です。Buoy はそれより 3kg~6kg 軽いため、女性や高齢者でも片手で持ち上げて移動できます。例えば、突然のチームミーティングのために会議室に椅子を運ぶ時、あるいは自宅でテレワークの後、リビングでテレビを見るために椅子を移す時 —— 重さによる負担を感じることなく、簡単に場所を変えられます。
さらに、「ビルトインハンドル」のデザインも巧みです。このハンドルは椅子の側面に一体化されているため、外観を損なうことなく、持ち運ぶ時には自然に手が届く位置に配置されています。突起物がないため、平時は足を組んだり体を寄せたりしても邪魔になりません。持ち運ぶ時には手が滑りにくい形状になっているため、安心して移動できるのもポイントです。
このモバイル性は、「柔軟なオフィス環境」を作る上で非常に重要です。チームでコラボレーションするために椅子を円座に配置したり、一人で集中作業するために椅子をデスクに寄せたり —— 状況に応じて椅子の配置を自由に変えられることで、働きやすさが大幅に向上します。自宅で使用する場合も、生活シーンに合わせて椅子を使い分けられるため、空間の有効活用にも役立ちます。

3. 多用途:ホーム、クラスルーム、オフィス —— 人々が座るあらゆる場所にフィット
Buoy は「人々の忙しいライフスタイルをサポートするために生まれた」商品で、その用途はオフィスに限定されません。ホーム、クラスルーム、オフィスといった多様なシーンで、それぞれのニーズに合った機能を発揮します。
まずオフィスでの使用を考えてみましょう。デスクワーク時には、高さ調節機能でデスクとの高さを最適化し、カーブしたベースで体の動きを許容することで、長時間の作業でも疲れにくくなります。会議室では、モバイル性が活かされ、参加者の数に合わせて椅子を簡単に配置できるため、会議のスタートをスムーズにさせます。さらに、シェルとキャップのカラー組み合わせで会社のブランドカラーに合わせることもでき、オフィスの雰囲気を統一するのにも役立ちます。

次に自宅での使用です。ハイブリッドワークが普及する中、自宅にテレワークスペースを設ける人が増えています。Buoy はこのテレワーク用として最適で、高さ調節でパソコンデスクに合わせられるだけでなく、使用しない時には軽量さとモバイル性で片付けやすいため、リビングや寝室の空間を有効活用できます。また、リビングで家族とテレビを見たり、友人を招待して話したりする時にも、快適な座り心地とデザイン性が両立しているため、インテリアに溶け込みつつも、ゲストにも優れた体験を提供できます。
さらに教室での使用も想定できます。学生は授業中、教師の説明を聞くために前かがみになったり、クラスメイトとディスカッションするために体を傾けたりするため、椅子は「動きやすさ」と「安定性」が求められます。Buoy のカーブしたベースはこの動きをサポートし、約 9kg の軽さは教師が教室の配置を変える時にも負担になりません。また、多彩なカラー選択で教室の雰囲気を明るくし、学生の学習意欲を高める効果も期待できます。
このように、Buoy は「一つの場所で固定的に使う椅子」ではなく、「人の動きとライフスタイルに追随する椅子」として、様々なシーンで価値を発揮します。
まとめ
Turnstone Buoy は、Steelcase の「人間中心の設計」と「実用性重視の機能」を融合させたオフィス用丸椅子です。その核心の特徴は、14cm 範囲の高さ調節とカーブしたベースラインによる「自由な動きのサポート」、約 9kg の軽さとビルトインハンドルによる「優れたモバイル性」、ホーム・クラスルーム・オフィスへの対応による「多用途性」が集約されます。
これらの特徴は、単独で優れた価値を持つだけでなく、組み合わさることで「現代人の柔軟なライフスタイルに完全にフィットする椅子」を作り出しています。ハイブリッドワークをする個人、多様な働き方を求める企業、活発な学習環境を作りたい教育機関 —— どのようなユーザーにも、Buoy は「快適さ」「使いやすさ」「個性」を提供します。
最後に、Buoy が提供するのは「一つの椅子」ではなく、「自由で快適な座り方」を通じて、人々の働きや生活の質を高める「ツール」です。もし、現在使用している椅子に不満があり、あるいは新しいオフィスや自宅の空間に合う椅子を探しているのであれば、Turnstone Buoy の「人間に寄り添う設計」と「多彩な機能」を一度検討してみては如何でしょうか? きっと、あなたの動きとスタイルに合った理想の椅子に出会えるはずです。