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ChatGPTの「性格」設定はどう変わったか:2025年7月の「個性」報道から現在の選び方まで
旧記事が「新機能」と紹介した4つの性格は、当時は正式発表前の試験的な表示でした。その後の変化と、いまの設定のしかたを整理し直します。

ChatGPTには、返答の口調を選べる「性格(パーソナリティ)」の設定があります。Modern-Gは2025年7月24日、この機能を「OpenAIの新機能」として紹介しましたが、当時はまだ正式に発表されていない、試験的な表示が報じられた段階でした。
その後、機能は2025年8月に正式に公開され、選べる性格の名前も数も何度か変わっています。この記事は2026年10月に経緯を確かめ直し、いまの設定場所と選ぶときの考え方を加えたものです。
2025年7月に報じられたこと
2025年7月22日、OpenAIのアプリの変化を追っている開発者のTibor Blaho氏が、ウェブ版のChatGPTで性格を選ぶ項目が見えるようになったとX(旧Twitter)に投稿しました。選択肢は「Cynic(皮肉屋)」「Robot(ロボット)」「Listener(聞き役)」「Sage(賢者)」と既定の5つでした。
翌23日には米国のテックメディアBleepingComputerが、プロフィールアイコンから「Customize ChatGPT」に進む設定画面で、一部のユーザーに少しずつ表示されていると伝えています。
旧記事が使った「愤世嫉俗者」「机器人」「倾听者」「智者」は、こうした報道を中国語に訳した記事の名称です。
正式公開から現在まで
2025年8月7日(正式公開)
OpenAIはGPT-5の発表と同時に、4つの性格を「研究プレビュー」としてすべてのChatGPTユーザーに公開しました。名前はCynic、Robot、Listener、Nerdで、7月に報じられたSageの代わりにNerdが入っています(11月以降の表示はCynical、Nerdy)。最初はテキストのチャットだけで、音声会話への対応は後回しとされました。OpenAIは、これらの性格が、ユーザーに迎合しすぎる傾向(sycophancy)を減らすための社内評価の基準を満たしている、とも説明しています。
2025年11月12日(8種類に再編)
GPT-5.1の公開に合わせて、選択肢が整理されました。ListenerはFriendlyに、RobotはEfficientに名前が変わり、Professional、Candid、Quirkyが加わりました。Default、Cynical、Nerdyと合わせて8種類です。
2025年12月(細かい調整)
性格とは別に、暖かさ、熱意、見出しや箇条書きの多さ、絵文字の使い方を「多め」「少なめ」「既定」で調整できる項目が加わりました。
2026年4月(Nerdyの廃止)
OpenAIは2026年4月29日の記事で、ChatGPTの返答に「ゴブリン」などの生き物のたとえが不自然に増えた原因を説明しました。Nerdyの性格を学習させる際に、生き物のたとえに意図せず高い評価を与えていたというもので、その時点でNerdyはすでに廃止されていたと報じられています(正確な廃止日は公表されていません)。
いまの設定のしかた(2026年10月時点)
OpenAIのドキュメントによると、ウェブ版のChatGPTでは「Settings(設定)> Personalization(パーソナライズ)> Base style and tone」で性格を選びます。
2026年10月時点の選択肢を一覧で示した公式の資料は確認できませんでしたが、2025年11月の8種類からNerdyを除いたDefault(既定)、Professional、Friendly、Candid、Quirky、Efficient、Cynicalの7種類とみられます。その後の更新で変わっている可能性があり、日本語表示では名称が異なる場合もあります。
選ぶ前に知っておきたいのは次の点です。
- OpenAIは、性格は「スタイルとトーンを変えるもので、能力は変えない」と説明している。賢さや正確さが変わるわけではない
- 性格とは別に、カスタム指示(返答のしかたを文章で伝える設定)やメモリー(過去の会話から覚えた好み)でも好みを伝えられる。「もっと短く」のような具体的な希望は、カスタム指示に書いておくのが確実だと編集部は考える
- 選択肢は2025年8月以降、名前の変更や廃止が続いている。使っていた性格が見当たらないときは、別の名前に変わっていないか確かめる
性格を選べることの意味
OpenAIは2025年4月29日、GPT-4oの更新でChatGPTがユーザーにおもねる返答をするようになったとして、更新を取り消しました。そのときの説明で、ユーザーが複数の既定の性格から選べるようにする計画に触れています。性格の選択は、口調の好みに応えると同時に、一つの「ちょうどいい人格」をすべての人に押しつけないための仕組みでもあります。
編集部としては、性格はあくまで話し方の好みの設定で、AIが感情や人格を持ったわけではない、という点を押さえておくのが大切だと考えます。旧記事のように「ChatGPTが性格を持った」と受け止めると、AIとの距離感を見誤りやすくなります。
AIがユーザーに合わせすぎる問題はAIの「ご機嫌取り」を扱った記事で、ChatGPTが会話を覚える仕組みはメモリー機能の記事で取り上げています。AIとの感情的な関係については、GPT-4oの提供終了をめぐる記事、「AIに恋する人々」の記事、成人向けコンテンツの方針をめぐる記事もあわせてどうぞ。
Sources
- OpenAI「Personalize ChatGPT」(ドキュメント) (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
- OpenAI ニュースRSS(各発表の日付:Introducing GPT-5 2025-08-07、GPT-5.1 2025-11-12、Where the goblins came from 2026-04-29、Sycophancy in GPT-4o 2025-04-29) (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
- BleepingComputer「ChatGPT is rolling out 'personality' toggles to become your assistant」(2025-07-23) (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
- Dataconomy「GPT-5 debuts with new ChatGPT personalities to curb sycophancy」(2025-08-08、OpenAIの発表を引用) (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
- Daring Fireball「OpenAI Releases GPT-5.1, Along With Renamed and New Personalities」(2025-11-12、OpenAIの発表を引用) (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
- TechCrunch「OpenAI allows users to directly adjust ChatGPT's enthusiasm level」(2025-12-20) (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
- NBC News「OpenAI blames 'nerdy personality' for ChatGPT's obsession with goblins」(2026-04-30) (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
- Gizmodo「'The Goblins Came Back to Haunt Us': OpenAI Explains How ChatGPT's 'Nerdy' Personality Got Out of Control」(2026-04-30) (2026-10-29確認)(新しいタブで開きます)
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