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外付けSSDは500GB・1TB・2TBのどれが正解?

写真なら500GBでも桁が余り、4K動画なら2TBでも数時間ぶん。何を入れて何年使うかから逆算すると、選ぶべき容量はひとつに絞れます。

Modern-G 編集部約11分で読めます

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左下の角をそろえて大・中・小の3つの角の丸い四角が入れ子に重なり、中と大の四角の上のほうに、まだ空いている余白を示す点線が引かれている、抽象的なイラスト
イラスト:Modern-G

外付けSSDの売り場では、同じ形の箱が500GB、1TB、2TBと並んでいます。中身の速さはどれもほとんど同じで、違うのは容量と値段だけ。それなのに半年後の使い勝手は、ここでの選び方で大きく変わります。

先に答えます。書類や写真の持ち運び、スマホやPCの空き容量づくりが目的なら、出発点は1TBです。4K以上の動画を撮って編集する人、ストレージ1TBのMacをTime Machineで守りたい人は2TBにしてください。同じシリーズなら、1GBあたりの値段も2TBのほうが下がるのがふつうです。

500GB前後は、ノートPCに挿したままの作業用や、ストレージ256GBのMacのバックアップ(この用途なら512GBのモデル)など、入れるものが決まっている人の容量です。そして写真がすでにクラウドに保存されていて、たまにファイルを受け渡すだけなら、外付けSSDを買う必要はありません。

Modern-Gはこの記事の製品を実機で使っていません。容量・速度・価格の数字はメーカーや販売代理店の公式情報と報道から取り(確認日:2026-11-04)、入る枚数や時間はそこから計算した目安です。

「1TB」のうち、気持ちよく使えるのは8割ほど

最初に知っておきたいのは、箱に書かれた容量がそのまま使えるわけではないことです。メーカーは1GBを10億バイト、1TBを1兆バイトとして数えます。Appleによると、フォーマットしたあとの実際の容量はそれより少なくなります。

さらにWindowsは、1GBを1,073,741,824バイトとする2進法で容量を表示します。Seagateのサポート記事は、500GBのドライブがWindowsでは465GBと表示されると説明しています。同じ計算で、1TBは約931GBです。故障ではなく、数え方の違いです。

もうひとつは、空き容量の余白です。産業用SSDも手がけるAdvantechは、書き込みを速くする「SLCキャッシュ」の大きさは空き容量によって変わり、空きの多いドライブほど高速で書き込める量が多いと説明しています。キャッシュを使い切ると、書き込み速度が半分ほどに落ちる場合もあるとしています。

つまり、ぎりぎりまで詰めたSSDは、動画の取り込みのような大きな書き込みで遅くなりやすいということです。容量を見積もるときは、入れたい量に2割ほどの余白を足して考えると、あとで困りにくくなります。

写真なら桁が余り、動画なら桁が足りない

何がどれだけ入るかは、入れるものの種類で極端に変わります。代表的な例で計算すると、次のようになります。

500GB、1TB、2TBの外付けSSDに入る量を比べた表形式の図。1枚2.3MBのスマホ写真(HEIF)は約21万枚、約43万枚、約87万枚。1枚74.8MBのRAW写真(ProRAW)は約6,700枚、約1.3万枚、約2.7万枚。1時間45GBになる100Mbpsの4K動画は約11時間、約22時間、約44時間。1時間398GBになる4KのProRes 422 HQ(30p)は約1.3時間、約2.5時間、約5時間。Time Machineで守れるMacの容量(Macの2倍で計算)は約250GBまで、約500GBまで、1TBまで。写真は桁が余り、動画は桁が足りないことを示している。
表示容量(1TB=1,000GB)どおりに入れた場合の計算例。写真のサイズはITmedia Mobileの例、ProResはAppleの白書の値、Time MachineはAppleの「Macの2倍以上」の推奨にもとづく。Modern-G作図(2026年11月4日)Modern-G作図

ITmedia Mobileの記事では、iPhoneで撮った1200万画素の写真がHEIF形式で2.3MBでした。この大きさなら、500GBでも約21万枚が入ります。毎日30枚撮っても20年近くかかります。同じ記事で4800万画素のProRAWは74.8MBで、RAWで撮る人は1TBで約1.3万枚と、急に現実的な数字になります。

動画はさらに重くなります。4Kのビデオカメラで選べる100Mbpsの記録なら、1時間で約45GBです。ソニーの4KビデオカメラFDR-AX700のヘルプガイドでも、256GBのカードに100Mbpsの4Kを約315分記録できるとしていて、計算とほぼ合います。1TBなら約22時間ぶんです。

編集向けの形式になると、桁が変わります。Appleの白書によると、4K・30pのProRes 422 HQは1時間あたり398GB、ProRes 422でも265GBです。2TBのSSDでも、ProRes 422 HQなら5時間ほどしか入りません。

容量の分かれ目は、結局「動画を撮るかどうか」にあります。写真と書類が中心なら1TBで長く足ります。4K動画を撮って編集するなら、2TBでもプロジェクトをいくつか置けば埋まります。iPhoneの写真や動画を外付けSSDへ移す方法は、iPhoneの容量不足は外付けSSDで解決できる?で詳しく扱っています。

自分の数字で見積もる

一般的な目安より確かなのは、自分の数字です。PCやスマホの設定画面で、写真と動画がいま何GBあるかを確かめ、1年前と比べてどれだけ増えたかを見ます。必要な容量は、次の式で見積もれます。

  • 今のデータ量+1〜2年で増える量+2割の余白

たとえば写真と動画が300GBあって、1年に100GBずつ増えるなら、2年後には500GB。余白を足すと600GB強で、1TBがちょうどいい計算です。同じ人が4K動画を撮り始めて増え方が年300GBになれば、2年で900GBになり、余白を含めると2TBが必要になります。

1GBあたりの値段は、容量を上げるほど下がる

価格の差も、容量選びの材料になります。サムスンのポータブルSSD「T7 Resurrected」が2026年1月に国内発売されたときの市場想定売価で、1GBあたりの値段を計算すると次のとおりです。

容量(型番)市場想定売価(税込)1GBあたり
1TB(MU-PD1T0G-IT/EC)25,980円約26円
2TB(MU-PD2T0G-IT/EC)39,980円約20円
4TB(MU-PD4T0G-IT/EC)71,980円約18円

(2026年1月9日発売時の市場想定売価。販売代理店ITGマーケティングの発表をエルミタージュ秋葉原が掲載したものより。1GBあたりは1TB=1,000GBとした計算。実売価格は時期と販売店で変わる)

1TBから2TBに上げると、値段は1.5倍ほどで容量は2倍になります。2年以内に1TBを使い切りそうなら、最初から2TBを選ぶほうが割安です。なお、このシリーズには500GBがありません。表のように容量が小さいほど1GBあたりが高くなる傾向から考えると、500GB前後は本体の値段こそ安くても、1GBあたりでは割高になりがちです。500GBと1TBで迷ったら、同じシリーズの両方の値段を容量で割って比べてみてください。

2026年は、値段そのものが動いている

注意したいのは、ストレージの値段がいま上がっていることです。アイ・オー・データ機器は、原材料価格やエネルギー・物流費の高騰を理由に、2026年1月14日からSSD21製品を13.0〜34.9%値上げすると発表しました。バッファローも2026年6月1日から、外付けSSDを含む146型番の価格を3.5〜116.2%改定しています。

そのため、上の表の金額は「発売時の一例」として見てください。比べるべきは、買うときの同じシリーズの容量ごとの1GBあたりの値段です。

速さと大きさは、容量でほとんど変わらない

販売代理店のITGマーケティングによると、T7 Resurrectedは1TB・2TB・4TBのどれも、読み込み最大1,050MB/s、書き込み最大1,000MB/sです。外形寸法も85×57×8mm、質量約72gで共通です(容量で多少異なる場合があると注記)。2TBにしても、カバンの中で重くなるわけではありません。製品によっては容量で速度の表記が違うこともあるので、買う容量の仕様は確かめてください。

むしろ速さに効くのは、先に見た空き容量です。500GBのSSDに400GBの素材を入れて動画を取り込めば、余白はすぐになくなります。小さすぎる容量は、速さの面でも損になりやすいのです。

バックアップに使うなら、守る機器の容量から逆算する

外付けSSDをバックアップ先にするなら、守りたい機器の容量から決めます。AppleはTime Machineについて、ストレージ容量がMacの2倍以上あるストレージデバイスを用意するよう案内しています。Time Machineは毎時・毎日・毎週のバックアップを履歴として残していくため、コピー1つぶんでは足りません。

ストレージ256GBのMacなら512GB以上、512GBのMacなら1TB以上、1TBのMacなら2TB以上が目安です。厳密には、500GBのSSDは256GBのMacの2倍(512GB)にわずかに届かないので、256GBのMacには512GBのモデルを選びます。512GBのMacと1TBの組み合わせも2倍(1,024GB)にほんの少し足りませんが、ほぼ2倍です。余裕を持たせたいなら2TBにします。

ここでひとつ、混同しやすい点があります。PCやスマホから写真を「移して」空き容量を作った場合、そのSSDは保管場所であって、バックアップではありません。データが1か所にしかない状態は変わらないからです。大切な写真は、元の場所とは別にもう1つ、できれば家の外にも置いておきたいところです。家族の写真や動画を数TB単位で集めるなら、外付けSSDを増やしていくより、NASの選び方で扱うような家庭用NASのほうが向いています。

ゲーム機の場合、使える容量の範囲は公式に決まっています。PlayStation公式によると、PS5のUSB拡張ストレージは250GB以上8TB以下です。PS5のゲームは本体に戻さないと遊べないので、外付けSSDは控えの棚という位置づけです。本体から外へ出したいタイトルのサイズを合計し、余白を足した数字が必要な容量になります。

何年使うかで、容量の意味が変わる

外付けSSDは、引き出しにしまって何年も放っておく保管庫には向きません。SSDはメモリーの中に電荷をためてデータを記録するため、通電しない期間が長いと少しずつ保持が弱まります。

PCWorldは2015年、半導体の標準化団体JEDECで示された資料をもとに、家庭向けSSDは電源を切って30℃で置いた場合に約1年データを保つことが求められ、温度が5℃上がるごとにその期間はおよそ半分になると報じました。デルのサポート記事によると、JEDECの保持の要件は、書き込み寿命を定格まで使い切った状態のドライブに対するものです。新品に近いSSDが1年でデータを失うという意味ではありません。

同じ記事は、書き込みによる消耗が進んだドライブや、高温で保管したドライブほど保持の力が落ちるとも説明しています。要件は最低限の線で、製品ごとの実力は公表されていません。長く保管するデータほど、ときどきつないで中身を確かめ、別の場所にもコピーを持っておくほうが安心です。

使う年数が長いほど、データも増えていきます。T7 Resurrectedの保証は3年限定保証です。このくらいの期間を目安に、1〜2年後の量まで見込んで選ぶとよいでしょう。小さい容量で始めて足りなくなっても、無駄になるとは限りません。古いSSDは、旅行用や2つめのコピーの置き場として役目を変えられます。

容量別の答え

500GB:入れるものが決まっている人に

500GB前後が合うのは、用途がはっきりしている人です。ノートPCに挿しっぱなしにして作業用のファイルを置く、ストレージ256GBのMacをTime Machineで守る、PS5の外付けにPS4のタイトルを数本置いて遊ぶ(PS4のゲームは外付けから直接プレイできると公式に案内されています)。こうした使い方なら500GB前後で足ります。Time Machineに使うなら、256GBのMacの2倍に届く512GBのモデルを選んでください。

挿したまま使うなら、スティック型が候補です。HIKSEMI Sync C Proは、販売ページのメーカー説明によると重さ約2.8g、読み込み最大450MB/sのUSB-C直挿しタイプです。箱型より遅いぶん、動画の取り込み先より、書類や写真の退避に向きます。

1TB:迷ったらここから

写真と書類が中心で、スマホやPCの空き容量を作りたい人、ストレージ512GBまでのMacをバックアップしたい人には1TBです。写真だけなら数十万枚ぶんの余裕があり、4K動画をときどき撮る程度でも、整理しながら使えば長く持ちます。

2TB:動画を撮る人、1TBのMacを守る人

4K動画を撮って編集する人、RAWで写真を撮る人、ストレージ1TBのMacをTime Machineで守りたい人は、2TBを選んでください。1GBあたりの値段も下がるため、2年以内に1TBを使い切りそうなら、結果的に安く済みます。T7 Resurrectedにも2TBモデル(MU-PD2T0G-IT/EC)があり、大きさと速度は1TBと同じです。詳しくはT7 Resurrectedの製品ページにまとめています。

ProResで本格的に撮る人は、2TBでも数時間ぶんです。撮影ごとに素材をNASや大容量のHDDへ移す前提で、作業用の2TBと考えるのが現実的です。

買わなくていい人

写真がiCloudやGoogleフォトに保存されていて、その月額に納得しているなら、外付けSSDを足す必要は薄いでしょう。たまにファイルを受け渡すだけなら、手持ちのUSBメモリで足ります。逆に、家族全員の写真や動画を何年分も1か所に集めたいなら、外付けSSDを何台も買うより、NASを検討するほうが話は早くなります。

Sources

  1. Apple「Apple デバイスでのストレージ容量の表示方法」 (2026-11-04確認)(新しいタブで開きます)
  2. Seagate「ハードディスク・ドライブのラベルに記載されているより少ない容量が報告されるのはなぜでしょうか?」 (2026-11-04確認)(新しいタブで開きます)
  3. Advantech「Maximizing SSD Performance with SLC Cache」(2024-04-01) (2026-11-04確認)(新しいタブで開きます)
  4. ITmedia Mobile「iPhone 14 Proは4800万画素で撮るとファイルサイズが巨大に ならば『ProCamera』を使おう」(2022-10-28) (2026-11-04確認)(新しいタブで開きます)
  5. ソニー FDR-AX700 ヘルプガイド「動画の撮影可能時間の目安」 (2026-11-04確認)(新しいタブで開きます)
  6. Apple「Apple ProRes White Paper」(2022年4月) (2026-11-04確認)(新しいタブで開きます)
  7. GDM「リサイクルアルミニウム採用のポータブルSSD、Samsung『T7 Resurrected』」(2026-01-09) (2026-11-04確認)(新しいタブで開きます)
  8. ITGマーケティング「Portable SSD T7 Resurrected」 (2026-11-04確認)(新しいタブで開きます)
  9. PC Watch「アイ・オー、HDDやSSDなどを値上げへ。USBメモリは最大54.8%アップ」(2025-12-10) (2026-11-04確認)(新しいタブで開きます)
  10. バッファロー「商品価格改定のお知らせ」(2026-05-20) (2026-11-04確認)(新しいタブで開きます)
  11. Apple「Time MachineでMacをバックアップする」 (2026-11-04確認)(新しいタブで開きます)
  12. PlayStation公式サポート「PS5のUSB拡張ストレージ」 (2026-11-04確認)(新しいタブで開きます)
  13. PCWorld「Leaving unpowered SSDs in a warm room can kill your data fast」(2015-05-11) (2026-11-04確認)(新しいタブで開きます)
  14. Dell「PowerEdge: Data Retention Occur with SSD or Nvme Drives Due to Prolonged Power off」 (2026-11-04確認)(新しいタブで開きます)
  15. 購入前の疑問の例:MacRumors Forums「How much SSD storage for a freelance video editor?」(2023-02)(新しいタブで開きます)
  16. 購入前の疑問の例:Appleサポートコミュニティ「Time Machineに必要なHDD容量は?」(2012-07)(新しいタブで開きます)

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