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生活を豊かにするガジェットの選び方:時短より「少し楽しい」を増やす
時短より、毎日の気分が少しよくなる道具を。Modern-Gが紹介してきた製品を例に、暮らしを豊かにするガジェットの選び方を4つの体験から考えます。

食洗機を入れて、ロボット掃除機も動かして、確かに時間は浮いた。それなのに、毎日が楽しくなったかと聞かれると、少し首をかしげてしまう。便利グッズを集めた先で、そんな感覚になったことはないでしょうか。
時間を減らしてくれる道具とは別に、朝のコーヒーや音楽、写真や部屋の空気といった、日々の小さな時間そのものを少しよくしてくれる道具があります。ここでは、Modern-Gがこれまで紹介してきた製品を例に、そうしたガジェットを4つの体験に分けて見ていきます。
読み終えるころには、自分の暮らしのどこに「楽しさの余地」があるのか、そして買ったあとに使わなくならないかを、買う前に見極められるようになるはずです。
「生活を豊かにするガジェット」とは何か
編集部は、生活を豊かにするガジェットを「使うたびに、気分や感覚に小さな変化をくれる道具」と考えています。家事を自動化する家電や、作業を速くするツールも大切です。ただ、それらの価値が「減らした時間」で測られるのに対して、ここで扱うのは「増えた楽しさ」で測られるものです。
そう考えると、豊かさは4つの体験に分けられます。部屋の雰囲気そのものを変える「音と光」。毎日くり返す動作を少し特別にする「手触りと道具」。あとで見返したくなる形で残す「記録と記憶」。そして、気にかけていたことを道具に任せる「小さな自動化」です。
ここで紹介する製品は、すべて編集部の実機テストではなく、メーカーの公式情報とModern-Gの製品ページをもとにしています。クラウドファンディング発の製品は、キャンペーンの状況や日本での販売状況が変わるため、それぞれリンク先で最新の情報を確認してください。
| 体験 | 例として紹介する製品 | 日本での入手(2026年10月時点) |
|---|---|---|
| 音と光 | MorningBlues SonicGlass A1、CoolGeek M1 CD Player | 国内の正式販売は確認できず |
| 手触りと道具 | Rokkoyo Tansu、Keychron Q16 HE 8K | 国内の正式販売は確認できず |
| 記録と記憶 | Rewindpix、Liene PixCut S1 | PixCut S1はLiene日本公式ストアで販売 |
| 小さな自動化 | SwitchBot CO2センサー、TILE(Tevaplanter) | SwitchBotは日本公式サイトで販売 |
まずは、いちばん手軽に部屋の印象を変えられる「音と光」から見ていきましょう。
音と光:部屋の空気を変えるガジェット
音楽や照明には、同じ部屋を別の場所のように感じさせる力があります。このジャンルで編集部が注目するのは、音を「見える」ものにする製品です。
MorningBlues SonicGlass A1:歌詞が浮かぶ透明なスピーカー
MorningBlues SonicGlass A1は、透明なボディに歌詞やビジュアルを映し出すスピーカーです。公式サイトによると、曲に合わせて歌詞がリアルタイムに動く「MoodLyric」、曲のジャンルや雰囲気に合わせて変わるAIビジュアル、ASMRやホワイトノイズの再生を備えています。音の面では、2基のフルレンジドライバーと密閉型の構造、3つのチューニングモードをうたっています。
編集部としては、音楽を流していないときも部屋のオブジェとして成立する点に、この製品の面白さがあると考えます。一方で、日本での正式販売は2026年10月時点で確認できませんでした。海外から取り寄せる場合は、無線機能について技適マークの表示があるかを確かめてください。
CoolGeek M1 CD Player:CDを「飾りながら」聴く
CoolGeek M1 CD Playerは、透明なアートフレームの中でCDを回して聴くプレーヤーです。Modern-Gの製品ページで紹介した時点の情報では、Bluetooth接続と3.5mmのAUX出力を備え、手持ちのスピーカーにもつなげるとされています。メーカーの公式情報は今回確認できなかったため、購入を考える場合は販売ページで最新の仕様と、Bluetoothを使うなら技適の表示を確かめてください。
棚に眠っているCDを、もう一度部屋の主役に戻せる。物理メディアに思い出がある人にとっては、性能の数値以上の価値がありそうです。
手触りと道具:毎日の動作を少し特別にする
部屋の空気の次は、手の中の感覚です。コーヒーを淹れる、文字を打つ。毎日くり返す動作ほど、道具の質感が気分を左右します。
Rokkoyo Tansu:常滑焼のフィルターで淹れるコーヒー
Rokkoyo Tansuは、日本の箪笥(たんす)から着想を得たコーヒーブリューワーです。公式サイトによると、セラミックのフィルターとカップが急須の中に収まり、蓋を裏返すと使用後のフィルターを置く台になります。
フィルターは、多孔質で知られる常滑の土を使ったペーパーレスのセラミック製です。メーカーは、コーヒーのオイルを自然に通し、豆の甘みを引き出すクリーンな味わいになると説明しています。表面には「チャラ掛け」と呼ばれる陶芸の技法を使い、模様と手触りを生んでいます。紙フィルターを買い足す手間が減るのも、毎日の道具としてはうれしい点です。
Keychron Q16 HE 8K:セラミックのキーボード
Keychron Q16 HE 8Kは、ボディとキーキャップにセラミックを使ったキーボードです。Keychronの公式サイトによると、65%配列の有線モデルで、押し込みの深さを0.1〜3.35mmで調整できる磁気スイッチを搭載し、重さは約1,060gあります。
ゲーミング向けの性能もうたわれていますが、編集部が注目するのは、毎日何千回も触れるキーの感触を素材から変えるという発想です。2026年10月時点で、Keychron Japanの公式ストアでは取り扱いを確認できませんでした。
記録と記憶:あとで見返したくなる残し方
道具の手触りが「いま」を豊かにするなら、記録は「あとで」を豊かにします。スマートフォンで写真は簡単に撮れるようになりましたが、その分、撮った写真を見返さなくなった人も多いのではないでしょうか。このジャンルの製品は、「撮る」「残す」を、少し手間のかかる楽しい行為に戻してくれます。
Rewindpix:画面のないデジタルカメラ
Rewindpixは、背面に液晶画面を持たないデジタルカメラです。公式ストアの現行モデル(Rewindpix PS135)の説明によると、レンズの画角に合わせた大きな光学ファインダーで構図を決め、カメラ側のスライダーでフィルムの色味(フィルター)を切り替えて撮ります。小さな表示部には電池残量やWi-Fiの状態、撮影枚数だけが表示されます。
箱から出してカメラ単体で使えるほか、ワイヤレスでアプリと連携することもできます。メーカーは、画面に目を落とさずにその瞬間に集中できることを利点に挙げています。編集部としては、撮ったその場で確かめられない不便さが、フィルムカメラのような「あとで見る楽しみ」につながる点に惹かれます。Wi-Fiを使う製品なので、日本で使う前には技適マークの有無も確認しておきましょう。
Liene PixCut S1:写真をその場でステッカーにする
Liene PixCut S1は、写真のプリントと、絵柄の輪郭に沿ったカットを1台でこなすプリンターです。Liene日本公式ストアによると、解像度300dpiの熱昇華型で、ラミネートを含む4層構造の仕上げにより、防水性や耐光性を高めているとしています。AIが画像を認識して自動でカットするため、手作業の位置合わせは不要とされています。
接続はBluetoothで、iOSとAndroidのアプリから最大3台のデバイスをつなげます。たとえば旅行の写真をステッカーにして手帳に貼れば、デジタルの写真が「手に取れる記録」に変わります。日本の公式ストアで販売されているため、海外ブランドのなかでは入手しやすい部類です。
小さな自動化:気にかけていたことを道具に任せる
最後は、気にかける対象を道具に任せることで、心に余白をつくるタイプです。大がかりなスマートホームでなくても、ひとつのセンサーやプランターから始められます。
SwitchBot CO2センサー:換気のタイミングを知らせる
SwitchBot CO2センサー(温湿度計)は、部屋の二酸化炭素濃度と温度・湿度を表示するセンサーです。SwitchBot公式サイトによると、NDIR方式のCO2センサーを搭載し、濃度が上がると本体の警告音や表示の点滅で知らせます(スマートフォンへの通知にはSwitchBotのハブが必要)。データは本体に最大38日分、アプリに最大2年分保存でき、CSVで書き出すこともできます。
ハブとSwitchBotのサーキュレーターを組み合わせれば、設定した濃度を超えたときにサーキュレーターを自動で動かすこともできるとしています。「なんとなく頭が重い」を数字で確かめ、窓を開けるきっかけにする。小さな自動化の入り口として、ちょうどよい大きさの製品です。
TILE(Tevaplanter):水やりの手間を減らす陶器のタイル
TILEは、植物が表面で育つセルフウォータリング(自動給水)式の陶器のタイルです。メーカーの公式ストアによると、多孔質の表面に植物が根を張り、ミニマルなデザインで手入れの手間を抑えながら緑を飾れるとしています。壁に取り付けるための専用の粘着シートも販売されています。
水やりを忘れて植物を枯らしてしまった経験がある人にとって、世話を少し道具に任せることは立派な豊かさです。日本への配送や国内での販売状況は、2026年10月時点で確認できませんでした。
買って後悔しないための3つの問い
ここまで8つの製品を見てきましたが、どれほど魅力的でも、引き出しにしまわれてしまえば豊かさは生まれません。Modern-Gの記事「結局使わなくなったガジェット5選」では、便利かどうかより「生活の動線に自然に入り込めるか」が分かれ道だと書きました。生活を豊かにするガジェットも同じです。買う前に、次の3つを自分に問いかけてみてください。
- それは「すでにある習慣」を楽しくするものか。新しい習慣を始めるための道具は、使われなくなりやすい
- 置いてあるだけで気分が上がるか。出しっぱなしにできる見た目と大きさかどうかは、使う頻度に直結する
- 手入れや充電の手間を、楽しさが上回るか。給電方法、消耗品、アプリの要不要を事前に確かめる
この3つは、毎日使いたくなるご褒美ガジェットの記事で挙げた「出すまでの面倒」「気分が上がるか」「出番が自然にあるか」という視点とも重なります。そこに海外製品ならではの確認として、日本で使えるか(技適やPSEの表示)、届くまでの時間を待てるかを加えると、失敗はぐっと減らせます。
まとめ:豊かさは「増えた楽しさ」で選ぶ
時短の道具が暮らしの「量」を整えてくれるなら、ここで紹介したガジェットは暮らしの「質感」を変えてくれるものです。選ぶときの物差しは、どれだけ時間が減るかではなく、どれだけ楽しい瞬間が増えるか。そして、それがすでにある習慣にすっと入り込めるかです。
朝のコーヒーや音楽の時間を大切にしている人は「手触りと道具」や「音と光」から。写真が好きなのに見返していない人は「記録と記憶」から。部屋の空気や植物が気になっている人は「小さな自動化」から探すと、自分に合うものが見つけやすくなります。
Related Reading毎日使いたくなるご褒美ガジェット出番が自然にある道具の選び方を、もう一歩具体的に新しいガジェットとの出会いをもっと広げたいときは、近未来ガジェットの特集ものぞいてみてください。
Sources
- MorningBlues 公式サイト「MorningBlues Lyric SonicGlass A1 Speaker」 (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- Rokkoyo 公式サイト「Rokkoyo Tansu」 (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- Keychron 公式サイト「Keychron Q16 HE 8K Magnetic Switch Keyboard」 (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- Keychron Japan 公式ストア (2026-10-23確認)(新しいタブで開きます)
- Rewindpix 公式ストア「Rewindpix PS135」 (2026-10-23確認)(新しいタブで開きます)
- Liene 日本公式ストア「PixCut S1 自動カットフォトステッカープリンター」 (2026-10-23確認)(新しいタブで開きます)
- SwitchBot 公式サイト「SwitchBot CO2センサー(温湿度計)」 (2026-10-23確認)(新しいタブで開きます)
- Tevaplanter 公式ストア「Tile」 (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- Tevaplanter 公式ストア「Adhesive wall mount sticker (for Tile)」 (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- Modern-G「CoolGeek M1 CD Player」製品ページ (2026-10-23確認)(新しいタブで開きます)
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