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MAZE|退屈な万年筆の終わりを告げる、エンジニアリングとアートが融合した逸品

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日常の文房具として使われる万年筆に、新たな価値を与えたのが「MAZE」です。この万年筆は、インドのグローバルステーショナリーブランド「Endless Stationery」と、3D プリンティングを活用したデザインドリブンブランド「Arclayer」が共同で開発した製品で、単なる筆記ツールを超え、エンジニアリングがアートへと昇華した作品と言えるでしょう。
従来の万年筆では隠れてしまうインクの流れを、この MAZE では見せることをコンセプトにしています。軽量なレジンを素材に、複雑で魅力的なパターンが内部に形成されており、インクがそのパターンの中を流れる様子を目で追うことができるのが最大の特徴です。書くという行為自体が、視覚的な楽しみを伴う体験へと変わります。
Endless Stationery は、これまでに「Alchemy Ink Series」や「Phantom: Retractable Fountain Pen」など、世界中のクリエイターから支持を得る商品を発売してきました。特に「Phantom」は、Kickstarter で 2900 人のバッカーから 23 万 4000 ドル以上の資金を調達するなど、高い人気を博しています。今回の MAZE も、その優れたデザイン力と技術力を結集した、また一つの代表作となることが期待されています。

MAZE の特徴

MAZE には、大きく分けて「MAZE」と「MAZE PRO」の二つのバリエーションがあり、それぞれ独特の魅力を持っています。まず共通の特徴として、どちらのモデルも内部に3D プリントされたインクアーキテクチャを搭載しています。これは、高解像度のステレオリソグラフィー(レジンプリンティング)技術を活用して作られたもので、微細な層を一つ一つ重ねることで、精密なインク室や光学的な透明度、そして軽量ながらも十分な構造強度を実現しています。鋳造や機械加工、成形といった従来の方法では難しい複雑な形状を作り出せるため、各モデルが独自の印象的な内部ジオメトリを持つことができるのです。
素材の選び方にもこだわりがあります。ペンの上部本体とグリップ部分は高品質なアクリルで作られ、バレル(軸部分)は人体に安全で耐久性のあるレジンを使用しています。これにより、持ちやすさと長期間の使用に耐える堅牢さを両立させています。また、メンテナンスについても配慮されています。内部の部品は簡単にアクセスして清掃でき、通常は水ですすぐだけでインクの流れをスムーズに保つことができます。複雑なメカニズムがないため、手間のかかるメンテナンスは不要で、日常的に使い続けるのに適しています。
次に、二つのバリエーションの違いについて詳しく見ていきましょう。まず「MAZE」は、スタンダードアイドロッパーフィルに対応しています。アイドロッパー方式は、バレル自体をインクタンクとして使うため、大量のインクを貯められるのが特徴です。日常的な筆記であれば、頻繁にインクを補充する手間を省くことができ、長時間の作文やミーティングメモなどに最適です。
一方の「MAZE PRO」は、「MAZE」の機能をさらに強化したモデルで、日本製のアイドロッパーシステムを搭載しています。このシステムには「シャットオフバルブ」が付いており、使用しないときにインクを隔離することができます。これにより、気圧の変化があってもインクが漏れ出すのを防ぐことができ、飛行機の機内や運動量の多い移動中でも安心して持ち運べるようになります。「MAZE PRO」を使えば、インクを満たしてロックするだけで、どこへ行ってもストレスなく筆記することができるのです。
ペン先のオプションも豊富で、「MAZE」と「MAZE PRO」の両方で共通の選択肢が用意されています。スタンダードな #6 スチールペン先で、EF(極細)、F(細字)、M(中字)、B(太字) の 4 種類の線幅に加え、スペシャルなアーキテクトペン先も選べます。アーキテクトペン先は、通常のペン先とは異なる独特の筆記感を提供し、デザインスケッチや装飾的な文字を書く際に活躍します。自分の筆記スタイルや用途に合わせてペン先を選ぶことで、さらに MAZE の魅力を引き出せます。
また、インクの流れの可視性を最大限に高めるために、開発チームは多くの試行錯誤を重ねました。シマーインク(きらめきのあるインク)、高彩度インク、ドライインク(速乾性インク)など、様々な種類のインクを使ってテストを行い、プリントされたチャネルがどのようなインクでもスムーズかつ鮮明に流れるように調整しました。壁の厚さやジオメトリも、透明度と構造的な強度のバランスを考慮して 0.1 ミリ単位で微調整し、ペンを持ったときの重量配分も何度も調整して、毎日の筆記に自然に合う感触を実現しました。
3D プリントレジンで真の透明度を達成することも、大きな課題の一つでした。初期のプロトタイプでは、曇りが生じたり、微細な気泡が残ったり、表面に凹凸ができたりする問題がありました。それぞれの失敗を活かして、レジンの配合を変えたり、サポート材の形状を改良したり、硬化方法を調整したりすることで、最終的に高い透明度と長期的な耐久性を兼ね備えた仕上げ方法を確立しました。このように、一つ一つの細部にまでこだわった開発プロセスが、MAZE の優れた品質を作り上げています。

まとめ

MAZE は、「退屈な万年筆の終わり」をテーマに開発された製品で、エンジニアリングとアートが融合した独特の魅力を持っています。3D プリンティング技術を活用した内部のインクアーキテクチャにより、インクの流れを視覚的に楽しむことができる点は、他の万年筆にはない大きな特徴です。
「MAZE」と「MAZE PRO」の二つのバリエーションがあり、それぞれスタンダードなアイドロッパー方式と、漏れを防ぐシャットオフバルブ付きの日本製アイドロッパーシステムを搭載しているため、ユーザーのニーズや使用シーンに合わせて選ぶことができます。また、豊富なペン先オプションや、高品質な素材の使用、簡単なメンテナンス性など、実用面での配慮も十分にされています。
クリエイターや文字を愛する人々だけでなく、日常の筆記に新しい刺激を求める人にも、この MAZE はきっと満足していただける製品でしょう。単に文字を書くだけでなく、書くという行為自体を楽しみ、自分の個性を表現するためのツールとして、MAZE が多くの人の生活に彩りを添えてくれることを期待しています。