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Featureシリーズ: Life Upgrade

SwitchBotハブミニとハブ3、買うならどっち?できることと価格差を整理

エアコンを外から入れるだけなら、小さいほうで足ります。1万円強の差額で買えるのは、本体に触れる操作盤と、部屋を測るセンサーと、Matterの枠です。

Modern-G 編集部約10分で読めます

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床の点線の上に、左は角の丸い小さな正方形、右は小さな画面と大きな丸いダイヤルを持つ縦長のパネルが並び、どちらの上にも同じ形の3本の弧が浮かぶ抽象的な線画。ダイヤルの中心に黄色い点がある
イラスト:Modern-G

SwitchBotのハブを買おうとして、手のひらに収まる白い四角と、ダイヤルのついた置き時計のような本体のあいだで迷う。どちらもエアコンやテレビの赤外線リモコンを肩代わりし、どちらもSwitchBotのロックやカーテンをインターネットにつなぎます。それでも、公式価格の差は1万円を超えます。

先に答えを書きます。1部屋の赤外線家電をスマホや声で動かし、SwitchBotのBluetooth機器を外出先から操作できれば十分なら、ハブミニ(Matter対応)で足ります。ハブ3に差額を払う意味があるのは、本体のダイヤルとボタンを家族の操作盤として使う家、室温や人の気配で家電を自動で動かしたい人、SwitchBot製品や赤外線家電を5台以上Matterで他社のアプリに見せたい人です(8台まではハブ2でも収まります)。操作したい機器が自分でWi-Fiにつながる製品ばかりなら、どちらも買わなくてかまいません。

ここで扱う3機種について、Modern-Gによる実機の検証はありません。仕様と価格はSwitchBotの発表資料、発売時の報道、独立したレビューに拠り、いずれも10月31日時点の情報です。

差額の大半は、赤外線の外側にある

最初に、両者で変わらない部分を確かめておきます。赤外線リモコンを学習してエアコンやテレビをアプリから動かすこと、SwitchBotのBluetooth機器をネットにつなぐ中継役になること、Alexaなどの音声アシスタントと連携することは、ハブミニにもハブ3にもできます。Wi-Fiは、どちらも2.4GHz帯での接続が前提です。

違いは、その外側に積み上がっています。

項目ハブミニ(Matter対応)ハブ3
本体での操作なし(画面・ダイヤルなし)画面、ダイヤル、4つのボタン
内蔵センサーなし(本体)温度・湿度・照度・人感(温湿度は付属ケーブルに内蔵)
Matterで他社アプリに出せる機器最大4最大30
大きさ・重さ65×65×20mm、36g94×38×126mm、190g
発売時の価格(税込)5,980円(木目調は6,480円)16,980円

出典:SwitchBot公式ストアの製品ページ、SwitchBotの発表を伝えた家電Watch・ケータイWatch・Impress Watchの記事(2024年1月、2025年5月、2025年7月)、SwitchBotのプレスリリース(2026年1月23日)。確認日は2026年10月30日〜31日。

価格には少し経緯があります。ハブ3は2026年2月1日に14,980円へ値下げされ、同年8月1日の価格改定で16,980円に戻りました。2月から7月に見た価格を覚えている人は、差が縮んだ印象を持っているかもしれません。10月30日時点の公式ストアの価格は、ハブミニ(Matter対応)が5,980円、木目調のMatter対応モデルが6,480円、ハブ3が16,980円です。差額は10,500〜11,000円、およそ1万円強です。

その1万円強で買えるのは、表の上の3行、つまり本体に触れる操作盤、部屋を測るセンサー、Matterの枠です。どれも使わない家にとって、ハブ3は大きくて高いハブミニになります。逆に、どれか1つでも毎日使うなら、差額は思ったより早く意味を持ちます。

ハブ選びの判断図。最初の問いは、操作したい機器がWi-Fi対応だけか、近くからスマホで動かせれば十分か。はいならハブは不要。いいえなら3つの問いに進む。本体のダイヤルやボタンで家族が操作するか、室温や人の気配で家電を自動で動かしたいか、Matterで他社アプリに5台以上出したいか。どれか1つでも当てはまればハブ3、どれも当てはまらなければハブミニ(Matter対応)。
3つの問いのどれかに「はい」ならハブ3、すべて「いいえ」ならハブミニ。室温を測るだけ、またはMatterで出すのが8台までなら、中間のハブ2も候補(SwitchBotの公表仕様をもとにした編集部の判断図)Modern-G作図

その中間にハブ2があります。温湿度計と照度センサー、温湿度を表示する画面を備え、SwitchBot公式ストアの比較表ではMatterに出せる機器は8台までです。ダイヤルや人感センサーは要らないが、室温は測りたいという人には、ちょうどいい位置にあります。

本体に手を伸ばす家か

ハブ3のいちばん目立つ違いは、ダイヤルと4つのボタンです。SwitchBotは、ダイヤルを回すと連携したエアコンの温度や照明の明るさが変わり、ボタンには「外出」「帰宅」「シアターモード」などのシーンを登録できると説明しています。画面には室温と湿度に加えて、天気やスマートロックの状態も表示されます。

この部分の評価は、レビューでもはっきり分かれます。海外のHow-To Geekは、ハブ本体はふだん座る場所から遠いことが多く、結局スマホで操作してしまうとして、何もしないで置いておくときがいちばん良いと書きました。ITmedia PC USERの2か月にわたるレビューは、電源のオン・オフを中心にすればそれなりに使えると評価する一方、どの機能をどこから呼び出すかが分かりにくく、家族で共用するのはかなり難しいと指摘しています。

ここで見落とされやすいのが、置き場所の矛盾です。ハブは、赤外線がエアコンやテレビの受光部に届く場所に置く必要があります。ところが、その場所が手の届く場所とは限りません。エアコンを見通せる棚の上は、ダイヤルを回すには高すぎることがあります。玄関に置いて「外出」ボタンを押したいなら、そこからリビングのエアコンに赤外線は届きません。ボタンからは、Bluetoothやクラウド経由の機器を動かすことになります。

ダイヤルとボタンが本当に効くのは、スマホのアプリを開かない家族がいて、ハブを置ける場所がちょうどソファやベッドの近くにある家です。家族全員がスマホか声で操作するなら、この部分への出費は小さくありません。

室温で家電を動かしたいなら

ハブ3は温度・湿度・照度・人感の4つのセンサーを内蔵しています。SwitchBotは、人がいなくなったら家電を切る、室温と在室に合わせてエアコンを細かく調整する、といった自動化を例に挙げています。ハブミニ(Matter対応)は本体にセンサーを持たないので、単体では時刻やスマホの位置情報をきっかけにした自動化が中心になります。

ただしSwitchBotは、温湿度センサー付きのケーブルをつなげばハブミニ(Matter対応)でも気温と湿度を測れると案内しており、10月30日時点の公式ストアではこのケーブルを無料で付けています。木目調モデルについては、公式の比較表でこの連携が「開発中」と注記されています。照度と人感のセンサーは、ハブミニにはありません。

ただし、センサーが欲しい理由は人によって違います。価格.comの掲示板には、決めた温度や湿度になったら音で知らせてほしいという理由でハブの組み合わせを相談し、最終的に通知機能つきの単体の温湿度計を買う方向に落ち着いた、という流れがありました。温度を知りたいだけなら、ハブのセンサーは必須ではありません。センサーの値で家電を動かしたいときに、初めてハブ3の内蔵センサーが効いてきます。

センサーは、ハブのある場所を測ります。SwitchBotの製品ページとGIGAZINEの報告によると、ハブ3の温湿度センサーは本体ではなく、付属のケーブルに組み込まれています。エアコンの風が当たる棚や、日の差す窓際に置けば、その場所の値で冷房が動くことになります。赤外線が届く場所、手が届く場所に加えて、部屋の平均的な温度を測れる場所。ハブ3は、この3つを同時に満たす置き場所があるかで価値が変わります。

ハブミニを選んで、あとからSwitchBotの温湿度計や人感センサーを単体で足す方法もあります。センサーをハブと別の場所に置けるぶん、置き場所の制約はむしろ少なくなります。

Matterは、出したい台数と家のホームハブで決まる

Matterは、メーカーの違う機器を1つのアプリで扱うための共通規格です。仕組みはスマートホームの始め方で説明しているので、ここでは購入判断に関わる2点だけを書きます。

1つは台数です。ハブに登録したSwitchBot機器や赤外線家電のうち、Matter経由で他社アプリに見せられるのは、ハブミニ(Matter対応)が最大4台、ハブ3が最大30台です。エアコン、テレビ、照明、扇風機の4つで足りる1部屋なら、ハブミニで収まります。カーテンを2枚、ロック、ボット、照明と増やし、それをAppleのホームアプリでまとめたい人が、4台の枠に最初にぶつかります。

もう1つは、Matterを受け止める側の機器です。Appleは、Matter対応アクセサリをホームアプリに追加するにはHomePodやApple TVなどのホームハブが必要だと案内しています。家にそれがなく、SwitchBotのアプリとAlexaで十分なら、30台の枠は使われないまま残ります。

ハブ3には、ホームアプリに登録済みの他社製Matter機器も操作できるという機能があります。SwitchBot自身が、他社の機器がホームアプリに登録されていることを条件にしています。ハブ3が単独でMatterの司令塔になるわけではない、と読むのが安全です。Threadで動く照明やセンサーを使うには、Appleの場合はThread対応のホームハブが必要で、ハブ3の公表仕様にThreadの記載は見当たりません。

ハブがいらない家もある

ハブを買っても解決しないことや、そもそも要らない場面もあります。

  • 操作したい機器が、ロボット掃除機やスマートプラグのように自分でWi-Fiにつながる製品だけなら、ハブを通す必要はありません。
  • SwitchBotのボットやカーテンを、家の中でスマホから動かせれば十分なら、Bluetoothで直接操作できます。外出先からの操作や音声での操作を求めたときに、初めてハブが必要になります。
  • ハブが学習するのは赤外線の信号です。SwitchBotのサポートは、ハブミニやハブ2についてBluetooth式のリモコンはハブで学習できないと説明しています。ハブ3はFire TV、Apple TV、Android TVのリモコンとしても使えると案内されていますが、挙げられているのはこれらのテレビ向け機器です。
  • Bluetooth式の照明リモコンは、ハブで置き換えられるとは限りません。価格.comでも、そうしたリモコンを置き換えたいという相談に、Bluetoothは赤外線と違って機器ごとの対応が必要で、対応機種と明記されていなければ難しいという回答が寄せられ、相談者は見送っていました。
  • すでにハブを持っていて、別の部屋のエアコンを動かしたいだけなら、2台目にハブ3を選ぶ理由は少なくなります。赤外線は壁を通らないので、部屋ごとに1台を置く考え方はスマートリモコンの選び方で詳しく扱っています。

買う前に確かめたい3つのこと

1つ目は商品名です。販売店には、Matter非対応のハブミニや木目調モデルも並んでいます。Matterを使う予定があるなら、名前に「Matter対応」と入っているかを確認してください。Matter対応のなかでも、木目調モデルは白より500円高く、温湿度センサー付きケーブルとの連携は公式の比較表で「開発中」とされています(10月30日時点)。室温も測りたいなら、白を選ぶほうが確実です。

2つ目はWi-Fiです。ハブミニもハブ3も2.4GHz帯でつなぐ前提なので、ルーターが2.4GHz帯の電波を出しているかは事前に見ておきます。

3つ目は大きさです。ハブミニは65mm角で厚さ20mm。ハブ3は高さ126mmの立てて置く本体で、ケーブルも含めて置き場所を取ります。前述のとおり、赤外線と手とセンサーの3つの条件をそろえられる場所が、家のどこにあるかを先に探しておくと失敗が減ります。

結局、どれを買うか

エアコンを帰宅前に入れたい、テレビや照明もスマホで消したい、SwitchBotのロックを外から確かめたい。この範囲なら、ハブミニ(Matter対応)で十分です。

室温は測りたいが、ダイヤルや人感センサーまでは使わない。そう考えるなら、価格もMatterの枠も両者の中間にあるハブ2が候補です。

本体に触れる操作盤が家族の役に立ち、室温や人の気配で家電を動かしたい。あるいはSwitchBot製品や赤外線家電を9台以上ホームアプリにまとめたい。どれかに当てはまるなら、ハブ3の差額は回収しやすくなります。

そして、Wi-Fi機器だけで暮らしが回っている人や、Bluetooth式の照明リモコンを動かしたかった人は、ハブを買わない判断がいちばん無駄のない選択です。

Sources

  1. SwitchBot公式ストア「SwitchBot ハブミニ(Matter対応)」(2026年10月30日参照)(新しいタブで開きます)
  2. SwitchBot公式ストア「SwitchBot ハブミニ 木目調」(比較表を含む。2026年10月30日参照)(新しいタブで開きます)
  3. SwitchBot公式ストア「SwitchBot ハブ3」(2026年10月30日参照)(新しいタブで開きます)
  4. SwitchBot(PR TIMES)「フラッグシップモデル『ハブ3』を値下げ。2月1日より新価格14,980円で提供開始」(2026年1月23日)(新しいタブで開きます)
  5. SwitchBot 価格改定のお知らせ(財経新聞掲載のリリース、2026年6月23日)(新しいタブで開きます)
  6. 家電Watch、SwitchBot ハブ3の発売記事(2025年5月16日)(新しいタブで開きます)
  7. INTERNET Watch、SwitchBot ハブ3の発売記事(2025年5月19日)(新しいタブで開きます)
  8. 家電Watch、SwitchBot ハブミニ(Matter対応)の発売記事(2024年1月26日)(新しいタブで開きます)
  9. Impress Watch、SwitchBot ハブミニ(Matter対応)の発売記事(2024年1月)(新しいタブで開きます)
  10. ケータイWatch、SwitchBot ハブミニ 木目調の発売記事(2025年7月10日)(新しいタブで開きます)
  11. TechnoEdge「次世代スマートリモコン SwitchBotハブ2発売。5%のオフの期間限定クーポンも」(2023年3月24日)(新しいタブで開きます)
  12. SwitchBot サポート「The Difference Between Hub Mini and Hub 2 and Hub Mini Matter Enabled」(新しいタブで開きます)
  13. SwitchBot サポート「Can I Use Bluetooth Remotes Added to SwitchBot Universal Remote like Apple TV or Fire TV in Automations and Scenes?」(2024年11月8日更新)(新しいタブで開きます)
  14. Apple サポート「HomePod、HomePod mini、Apple TVをホームハブとして設定する」(新しいタブで開きます)
  15. GIGAZINE、SwitchBot ハブ3の使用レポート(2025年5月16日)(新しいタブで開きます)
  16. ITmedia PC USER、山口真弘「家電製品をプッシュ操作できる本体ボタンの使い勝手は? 多機能スマートリモコン『SwitchBot ハブ3』をチェックして分かったこと」(2025年8月1日)(新しいタブで開きます)
  17. How-To Geek「SwitchBot Hub 3 review: A sequel that's too ambitious」(2025年11月14日、Yahoo Tech掲載)(新しいタブで開きます)
  18. 購入前の疑問の例:価格.com「SwitchBot ハブ2」クチコミ掲示板(新しいタブで開きます)

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