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AIグラスとは?できること、日本で使う注意点、国内で買えるモデル
Ray-Ban Metaの国内発売で一気に身近になったAIグラス。3つのタイプ、日本で使う前の注意点、国内で買えるモデルを整理しました。

駅で道を聞かれたとき、相手の言葉が目の前に字幕で出たら。旅先で見つけた花の名前を、スマートフォンを出さずにたずねられたら。AIグラスは、そんな「手がふさがっているときの、ちょっとした手助け」を引き受けるメガネです。
とはいえ、普通のメガネと何が違うのか、日本で正規に買えるのか、カメラ付きで周りに迷惑をかけないかなど、気になる点も多いはずです。ここでは、AIグラスを3つのタイプに分けて、できること、日本で使う前の注意点、2026年10月時点で国内販売を確認できたモデルを順に見ていきます。読み終えるころには、自分に合うタイプと、店頭で確かめるべきことがはっきりするはずです。
AIグラスとは?ひとことで言うと「話しかけられるメガネ」
AIグラスは、メガネのフレームにマイク、スピーカー、通信機能を組み込み、スマートフォン経由で生成AIを呼び出せるウェアラブル機器です。多くの機種はカメラも備えていて、「いま見ているもの」についてAIに質問できます。
「スマートグラス」はメガネ型の電子機器全般を指す広い言葉で、AIグラスはその一種です。音楽や通話だけのオーディオグラスも、映像を映すARグラスも、広い意味ではスマートグラスに含まれます。そのなかで、AIアシスタントとの会話を中心に設計されたものが「AIグラス」と呼ばれるようになりました。
日本で注目が一気に高まったのは2026年です。MetaのAIグラス「Ray-Ban Meta(Gen 2)」と「Oakley Meta」が5月21日に国内で発売され、9月24日には後継の「Ray-Ban Meta(Gen 3)」も国内発売されました(Meta公式ニュースルーム)。では、店頭に並ぶ製品はどう見分ければよいのでしょうか。
AIグラスは3つのタイプに分けると選びやすい
製品名だけを追うと混乱しやすいので、編集部では「何が付いているか」で3タイプに分けて考えることをすすめます。
| タイプ | 主な装備 | 得意なこと | 代表例 |
|---|---|---|---|
| カメラ+音声AI型 | カメラ、マイク、スピーカー(画面なし) | 撮影、見たものへの質問、音楽・通話 | Ray-Ban Meta、Meta Glasses、VIVE Eagle |
| ディスプレイ付きAI型 | レンズ上の小型ディスプレイ(カメラは機種による) | 字幕翻訳、通知、ナビ、メモの表示 | Rokid Glasses、Even G2 |
| 録音・メモ型 | マイク中心(カメラなしの機種も) | 会話の記録、要約、リマインド | MemoMind One(表示機能つき)、LookTech AI Glassesのメモ機能 |
カメラ+音声AI型は、見た目が普通のサングラスやメガネに近く、日常に取り入れやすいのが特徴です。画面がないため、AIの答えはすべて音声で返ってきます。
ディスプレイ付きAI型は、翻訳の字幕やメモを視界に表示できます。会話の内容を目で追えるのは大きな利点ですが、価格は高めです。Even G2のように、カメラを省いてプライバシーに配慮した機種もあります。
録音・メモ型は、会議や雑談を記録して要約する使い方が中心で、カメラを持たないMemoMind Oneのような製品も出てきました。会話の記録が主目的なら、メガネにこだわらずAIボイスレコーダーのほうが安く、録音品質も安定しやすい選択肢です。
タイプの違いがわかったところで、実際に何ができるのかを機能ごとに見ていきます。
AIグラスでできること:翻訳・撮影・質問・メモ
各社が共通して打ち出している機能は、撮影、質問、翻訳、音楽と通話の4つです。
撮影は、「写真を撮って」と声をかけるか、フレームのボタンを押して、目線そのままの写真や動画を残す機能です。質問は、カメラが捉えたものについて「これは何の花?」とたずねる使い方で、Meta日本の公式アカウントは、Meta AIがカメラで捉えたものを理解して日本語で答えると紹介しています。音楽と通話は、耳をふさがないオープンイヤースピーカーで聴く仕組みです。
いちばん機種差が大きいのが翻訳です。Ray-Ban MetaとOakley Metaには2026年6月29日のアップデートで日本語のライブ翻訳が加わり、対応言語は20になりました(AV Watch)。Metaのヘルプによると、日本語の翻訳にはWi-Fiかモバイル通信が必要で、オフラインでは使えません。
ディスプレイ型では、Rokid Glassesが最大89言語のリアルタイム翻訳をうたい(国内販売元の発表と公式サイト)、Even G2は公式サイトで日本語を含む33言語の翻訳に対応すると案内しています。Even G2の翻訳もクラウド処理のため、インターネット接続が前提です。
翻訳を目的に選ぶなら、メガネ型にこだわらない比較も役に立ちます。ポケット型の翻訳機やイヤホン型との違いは翻訳機の選び方で整理しています。
日本で使う前に知っておきたい4つの注意点
便利さの裏側には、日本ならではの確認ポイントがあります。カメラのマナー、技適、度付きレンズ、バッテリーと重さの4つです。
1. カメラのマナーとプライバシー
カメラ付きのAIグラスは、周りの人から見ると「撮られているかもしれない」機器です。Metaの各モデルは撮影中に前面のLEDが光り、Meta Glassesでは消せない仕様だと公式に説明されています。VIVE Eagleは、LEDがふさがれると撮影が止まる仕組みです(AV Watch)。
ただ、LEDがあるからといって周りの人が気づくとは限りません。個人情報保護委員会のガイドラインでは、本人を判別できる映像は個人情報の例に挙げられています。個人が趣味で撮る場合と事業者の扱いでは考え方が異なりますが、編集部としては、電車内や更衣室、病院の待合のように撮影を想定しない場所、撮影禁止の店舗や劇場、子どもや他人の顔がはっきり映る場面では、カメラを使わないか、グラスを外すのが無難だと考えます。
海外でもカメラ付きグラスへの警戒感は根強く、Modern-GではZ世代がMetaのスマートグラスに感じる抵抗感を取り上げたことがあります。この項は一般的な情報で、法的な助言ではありません。個別の判断が必要なときは、個人情報保護委員会の相談窓口などに問い合わせてください。
2. 技適マーク
AIグラスはBluetoothやWi-Fiを使う無線機器なので、日本国内で使うには原則として技適マーク(電波法にもとづく認証)が必要です。国内の正規販売品は技適を取得したうえで販売されるのが通常です。
海外通販やクラウドファンディングで買う場合は、本体やアプリの表示、総務省の「技術基準適合証明等を受けた機器の検索(外部サイト)(新しいタブで開きます)」で確認しておきましょう。確認の手順は技適マークの解説にまとめています。
3. 度付きレンズ
メガネが必要な人にとって、AIグラスが実用になるかどうかは、度付きレンズに対応しているかで決まります。
Meta Glassesは度数-12〜+2.25の度付きレンズに対応し、購入後に好きな眼鏡店でレンズを入れても保証は失われないとMetaが案内しています。Ray-Ban Metaには度付きレンズ向けの「Optics」モデルがあり、レンズは別売りです。VIVE Eagleは、眼鏡市場の一部店舗とThanks Optical Groupでプラスチックの単焦点レンズに交換できます(AV Watch)。Even G2は-12〜+12の度数に対応すると報じられています(PHILE WEB)。
ディスプレイ型は、レンズに表示の仕組みが組み込まれているため、度付きにできる範囲や手順が機種ごとに大きく違います。遠近両用や強い乱視がある人は、購入前に販売店で相談してください。
4. バッテリーと重さ
AIグラスは小さなバッテリーで動くため、撮影や翻訳を多用すると1日もたないことがあります。公称値では、Ray-Ban Meta(Gen 3)が最大9時間、Meta Glassesが8時間以上(充電ケースで最大40時間を追加)、VIVE Eagleは音楽再生で約4.5時間です。
重さも快適さを左右します。公表値では、Ray-Ban Meta(Gen 2)のWayfarer標準サイズが51g(価格.comマガジン掲載の仕様)、VIVE Eagleが48.8g(Mサイズ・レンズ込み)、Rokid Glassesが約49g、Even G2が36gです。一般的なメガネより重くなりがちなので、長時間かける予定があるなら、店頭で一度かけてみることをすすめます。
選び方チェックリスト:買う前に確かめたい7項目
ここまでの話を、購入前の質問に置き換えてみます。上から順に答えていくと、自分に合うタイプが絞れます。
- いちばん使いたい機能は、撮影・翻訳・質問・記録のどれか
- 視界に文字が出てほしいか(出てほしいならディスプレイ型)
- カメラは必要か、むしろないほうが安心か
- 度付きレンズが必要か、自分の度数が対応範囲に入るか
- 使いたい機能が日本語で動くか(音声、翻訳、アプリ表示を分けて確認)
- 国内の正規販売品か(保証、修理、技適)
- 1日に何時間使うか(バッテリーと充電ケースの有無)
編集部の見方では、初めての1台なら国内正規品で、度付きレンズの手順がはっきりしているカメラ+音声AI型がもっとも失敗しにくい選択です。翻訳の字幕表示が目的なら、価格は上がってもディスプレイ型を検討する価値があります。
2026年10月時点で日本で選べる主なAIグラス
国内の公式発表や正規販売店で販売を確認できたモデルをまとめました。価格は執筆時点(2026年10月)に確認できたメーカー・販売元の税込価格で、変わることがあります。
| モデル | タイプ | 日本での販売状況 | 価格(税込) | 日本語まわり |
|---|---|---|---|---|
| Ray-Ban Meta(Gen 3) | カメラ+音声AI | 2026年9月24日国内発売 | 78,980円から | ライブ翻訳に日本語(要通信) |
| Meta Glasses | カメラ+音声AI | 2026年8月26日国内発売 | 50,600円から | ライブ翻訳に日本語(要通信) |
| VIVE Eagle | カメラ+音声AI | 2026年4月24日国内発売 | 82,500円から | 翻訳13言語に日本語 |
| Rokid Glasses | ディスプレイ+カメラ | 2026年7月10日国内一般発売 | 109,890円 | 最大89言語の翻訳をうたう |
| Even G2 | ディスプレイ(カメラなし) | 国内店舗・公式ストアで販売 | 99,800円(2025年11月の発表時) | 翻訳33言語に日本語(要通信) |
Meta:Ray-Ban Meta、Oakley Meta、Meta Glasses
日本でもっとも選択肢が多いのがMetaです。Ray-Ban Meta(Gen 3)は、Gen 2よりフレームが薄くなり、マイクが5基から6基に増え、バッテリーは最大9時間になりました(Impress Watch、Meta公式)。スポーツ向けのカメラ付きモデルとして、Oakley Meta HSTN(77,220円から)とOakley Meta Vanguard(96,580円から)もあります。
8月に国内発売されたMeta Glassesは、Meta自身がデザインしたフレームのシリーズで、50,600円からと手が届きやすい価格です。充電ケースを差し込み式にした「Meta Adventurer」は42,680円からで、10月23日に発売されました。
ディスプレイを内蔵した「Meta Ray-Ban Display」は、2026年10月時点で日本での正式販売を確認できませんでした。カメラを持たない「Ray-Ban Meta Audio」は、日本では2027年に展開予定とMetaが発表しています。
HTC:VIVE Eagle
HTC NIPPONが4月24日に発売したカメラ+音声AI型です。1,200万画素のカメラを備え、AIアシスタントはChatGPT(発売時はベータ)とGoogle Geminiに対応すると説明されています。au Online Shopやヤマダデンキでも扱いがあり、眼鏡店での度付きレンズ交換の窓口が用意されているのは、国内向けらしい配慮です。
Rokid:Rokid Glasses、Rokid Ai Glasses Style
Rokid Glassesは、両眼のMicro LEDディスプレイとカメラを一体にしたモデルです。Makuakeでの先行販売を経て7月10日に一般販売が始まり、国内販売元の発表では家電量販店など全国75店舗でも扱われています。Modern-Gでは以前からRokid Glassesを紹介してきました(クラウドファンディング時の情報を含むため、最新の販売状況はリンク先と公式サイトで確認してください)。
ディスプレイを省いた「Rokid Ai Glasses Style」は38.5g(レンズ除く)、64,990円で、公式サイトでは度付きレンズ対応をうたっています。
Even Realities:Even G2
Even G2は、カメラを持たないディスプレイ型です。翻訳や会話の要約を視界に表示することに絞った設計で、重さは36gと軽量です。国内ではJUN GINZAなどの店舗と公式ストアで扱われています。アプリやAI機能の日本語対応は段階的に広がっていると報じられているため、使いたい機能を店頭か公式サイトで確かめるのが確実です。
クラウドファンディング発のAIグラス
大手の製品とは別に、クラウドファンディングから登場したAIグラスもあります。
LookTech AI Glassesは、Kickstarterで発表された34g(レンズ除く)のカメラ+音声AI型です。日本ではMakuakeで先行販売が行われ、プロジェクトページでは日本語の音声認識への対応が説明されています。プロジェクトは2025年12月に終了しており、一般販売の時期は執筆時点では確認できませんでした。
MemoMind Oneは、プロジェクターメーカーXGIMIの新ブランドによるディスプレイ型で、カメラを搭載していません。2026年6月にKickstarterで支援募集が始まりましたが、日本での正式販売は2026年10月時点で確認できませんでした(キャンペーン状況はリンク先で確認してください)。
クラウドファンディングの製品は、届くまでの遅延や、技適・日本語対応が後追いになることがあります。支援する前に、技適の表示と日本向けの出荷条件を確かめてください。
日本での展開がまだ限られる注目機
中国で2025年6月に発売された「Xiaomi AI Glasses」は、2026年10月時点で日本での正式販売を確認できませんでした。RayNeoのディスプレイ型「RayNeo X3 Pro」は、RayNeoの日本公式ストアに179,999円で掲載されていますが、執筆時点では入荷通知の案内も表示されていました(2026年10月23日確認)。代理店のシルバーアイによる法人向けの取り扱いもあり、国内の家電量販店での扱いは確認できませんでした。
ARグラスとの違いは「AIが主役か、画面が主役か」
ここまで読んで、「ディスプレイ付きならARグラスと同じでは?」と感じた人もいるかもしれません。
ARグラスは、スマートフォンやPC、ゲーム機の映像を目の前の大画面として映すことが主な役割です。XREALやRayNeoのAirシリーズのように、ケーブルでつないで映画やゲームを楽しむ製品が代表例です。
AIグラスは画面がなくても成り立ち、AIとの会話や撮影が中心です。ディスプレイ付きAIグラスとARグラスの境界は年々あいまいになっていますが、「大画面で映像を見たい」ならARグラス、「話しかけて手伝ってもらいたい」ならAIグラスと考えると整理できます。ARグラスの選び方はARグラスの解説で詳しく扱っています。
まとめ:最初の1台は「使う場面」から逆算する
AIグラスは、2026年に国内正規品が一気に増え、Meta、HTC、Rokid、Even Realitiesのモデルを日本で買えるようになりました。選ぶときに効くのは、製品名よりも「カメラが要るか」「字幕が要るか」「その機能が日本語で動くか」の3つの問いです。
日常の撮影と音楽、ちょっとした質問をハンズフリーにしたい人は、Ray-Ban MetaやMeta Glassesのようなカメラ+音声AI型から。海外旅行や外国語の会議で字幕がほしい人は、Rokid GlassesやEven G2などのディスプレイ型。会話の記録が目的なら、グラスよりAIボイスレコーダーが合っているかもしれません。
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- Meta(about.fb.com)「Ray-Ban Meta (Gen 2)およびOakley Meta 5月21日より日本でも販売開始」 (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- Meta「Ray-Ban Meta (Gen 2)およびOakley Meta、5月21日より日本でも販売開始」 (2026-10-23確認)(新しいタブで開きます)
- Meta(about.fb.com)「Meta Glassesを8月26日(水)より日本で販売開始」 (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- Meta(about.fb.com)「Ray-Ban Meta Audioを初め、過去最大のAIグラスのラインナップが追加」 (2026-10-23確認)(新しいタブで開きます)
- Meta ヘルプセンター「AIグラスでライブ翻訳を使用する方法」 (2026-10-23確認)(新しいタブで開きます)
- Meta Japan(Threads公式アカウント)発売日の投稿 (2026-10-23確認)(新しいタブで開きます)
- AV Watch「MetaのAIグラス『Meta Glasses』日本発売。50600円から」 (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- AV Watch(2026年6月29日)Ray-Ban Meta/Oakley Metaのアップデート (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- Impress Watch(2026年9月24日)Ray-Ban Meta(Gen 3)国内発売 (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- 価格.comマガジン「Ray-Ban Meta(Gen 2)」レビュー記事(仕様の確認に使用) (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- AV Watch(2026年4月21日)VIVE Eagle国内発売 (2026-10-23確認)(新しいタブで開きます)
- Rokid(PR TIMES)「Rokid、AI グラス『日本 本格展開』を発表」 (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- Rokid Japan 公式サイト (2026-10-23確認)(新しいタブで開きます)
- Even Realities「翻訳用グラス」 (2026-10-23確認)(新しいタブで開きます)
- PHILE WEB「Even Realitiesが日本展開を強化」 (2026-10-23確認)(新しいタブで開きます)
- Makuake「Looktech AIスマートグラス」 (2026-10-23確認)(新しいタブで開きます)
- MoguraVR「日本で販売中のスマートグラス情報まとめ【2026年5月時点】」 (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- 個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」 (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
- RayNeo Japan 公式ストア「RayNeo X3 Pro AI+AR スマートグラス」 (2026-10-23確認)(新しいタブで開きます)
- 総務省 電波利用ポータル「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」 (2026-10-22確認)(新しいタブで開きます)
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