- ホーム
- Journal
- おすすめ・比較ガイド
- スマートホームのセンサー選び:人感・温湿度・CO2・電力で家電を自動化する
Guide
スマートホームのセンサー選び:人感・温湿度・CO2・電力で家電を自動化する
タイマーでは追いつかない「人がいるとき」「暑くなったとき」「空気がこもったとき」。センサーを1つ足すと、家電は時刻ではなく状況で動き始めます。種類と置き場所の選び方をまとめました。
このページのリンクから購入・支援されると、Modern-G に紹介料が支払われることがあります。

スマートリモコンを入れて、エアコンを外から動かせるようになった。タイマーで朝の照明もつくようになった。それでも「誰もいない部屋でテレビがついたまま」「帰る時間がずれるとタイマーが空振りする」といった小さな不満は残ります。時刻を条件にした自動化には、家の中の状況が見えていないからです。
そこで足すのがセンサーです。人がいるか、何度か、空気がこもっていないか、電気をどれだけ使っているか。この記事では、2台目以降に足すセンサーを4種類に分け、それぞれで作れる自動化、置き場所、ハブの要否を整理します。最初の1台をどう選ぶかはスマートホームの始め方にまとめています。
Modern-Gはこの記事の製品を実機でテストしていません。仕様と機能は、2026年10月28日に確認した各社の公式ページ、公式ストア、報道、販売ページのメーカー説明にもとづいています。
結論:「何をきっかけに動かしたいか」でセンサーを決める
センサー選びは、製品名から入るより、自動化のきっかけから逆算すると迷いません。
| センサー | わかること | 向いている自動化 | 置き場所の目安 |
|---|---|---|---|
| 人感(赤外線) | 人の動き | 廊下やトイレの照明をつける・消す | 通り道に向けて |
| 人感(ミリ波) | 動かない人も含めた在室 | 座っている間は照明を消さない、無人なら空調を切る | 部屋全体を見渡せる壁や天井 |
| 温湿度 | 室温と湿度 | 暑くなったらエアコン、乾いたら加湿器 | 人が過ごす高さ、直射日光と吹き出し口を避ける |
| CO2 | 二酸化炭素の濃度 | 濃度が上がったら換気を知らせる、サーキュレーターを回す | 人の近く、窓や換気口から離して |
| 電力 | 家全体の消費電力 | 消し忘れや、遠隔操作した家電が本当に動いたかの確認 | 分電盤側のスマートメーターと通信できる場所 |
(各社の公式情報をもとにした編集部の整理)
最初の1つに迷ったら、温湿度は手元のスマートリモコンに付いていないかを先に確かめてください。最近のスマートリモコンには温湿度センサーを内蔵したものが多く、それだけでエアコンの自動化は始められます。そのうえで、照明の自動化をしたいなら人感、在宅ワークの部屋なら CO2、電気代を見直したいなら電力、という順に足していくのが無駄のない進め方だと編集部は考えます。
人感センサー:赤外線は「動き」、ミリ波は「いること」を見る
人感センサーには、大きく2つの方式があります。違いを知らずに選ぶと、「座って本を読んでいたら照明が消えた」という典型的な失敗につながります。
赤外線(焦電型):通り道の照明向き
一般的な人感センサーは、人の体から出る赤外線の変化をとらえて動きを検知します。SwitchBotの人感センサーもこの方式で、公式ページによると水平方向に最大9m・110°、垂直方向に最大9m・55°の範囲を検知し、電池で動くので置き場所を選びません。光センサーも内蔵し、暗いときだけ照明をつける、といった条件も組めます。
この方式は「動き」に反応するため、廊下、玄関、トイレのような、人が通り過ぎる場所の照明に向いています。反対に、ソファやデスクのように人がじっとしている場所では、動きがない時間を「誰もいない」と判断してしまうことがあります。
なお、SwitchBotの説明では、遠隔での確認、Alexaからの音声通知、スマホへのアラートにはSwitchBotのハブ製品が必要です。
ミリ波レーダー:座っている人も検知する
もうひとつが、ミリ波レーダーで人の存在を検知する方式です。わずかな体の動きもとらえるため、静止している人も「いる」と判断できます。Aqaraの人感センサー FP2はこの方式で、カメラやマイクを使わずに在室を検知するとメーカーは説明しています。SwitchBotも、ミリ波レーダーに赤外線センサーと照度センサーを組み合わせた人感センサーProを販売しており、動かずにいても照明が勝手に消える心配がないとしています。
ミリ波の製品は、部屋をいくつかのエリアに分け、「ソファにいるときだけ間接照明」「デスクにいる間はエアコンを止めない」といった細かな自動化を組めるのが強みです。一方で、赤外線の製品より設置場所の調整が必要で、電源の取り方も製品ごとに違います。
Aqaraの公式ページによると、FP2は最大40㎡の部屋に対応し、最大30のゾーンを設定でき、同時に5人まで検知します(3人以下のほうが精度が出やすいとしています)。照度センサーを内蔵し、防水はIPX5です。Aqaraのハブがなくても、AppleのホームやAmazon Alexa、Google Homeに複数のセンサーとして登録できます。
注意点は2つあります。ひとつは電源で、FP2はUSB-Cで常時給電する有線のセンサーです。コンセントの位置を先に確かめてください。もうひとつはWi-Fiで、販売ページのメーカー説明では2.4GHz帯のみに対応します。転倒を検知する機能もありますが、天井への設置が必要で、そのモードではゾーン管理などの機能が使えなくなること、医療機器ではなく通知のための機能であることをAqaraは明記しています。
Related ReadingAqara 人感センサー FP2ミリ波で在室を検知するセンサーの製品ページSwitchBotの人感センサーや人感センサーProは、Modern-Gでは製品カードを用意していません。SwitchBotのロックやカーテンなど、同じアプリの製品でそろえている人は、公式ストアや家電量販店で型番を確かめて選んでください。
温湿度センサー:まずはスマートリモコンの内蔵を使う
温湿度センサーは、エアコンや加湿器、除湿機の自動化の起点になります。「室温が28℃を超えたら冷房」「湿度が40%を下回ったら加湿器をオン」といった動きです。
多くの場合、単体の温湿度計を買う前に、スマートリモコンの内蔵センサーで足ります。たとえばNature Remo Lapisは温度と湿度のセンサーを持ち、公式ストアの仕様では、オートメーションの条件にGPS、曜日・時間、温度、湿度を使えます。温度と湿度から暑さ指数を計算し、危険なときに知らせる熱中症アラートも備えます。
Lapisは、エアコンの節電機能「オートエコ」も特徴です。メーカーの説明では、節電と快適さの好みのバランスを選ぶと、温度変更の履歴や操作時間を学習しながら自動で節電します。Matter経由で最大20台の機器とつながる点も、公式ストアに記載されています。スマートリモコン同士の詳しい比較はスマートリモコンの選び方で扱っています。
置き場所で数値は変わる
温湿度センサーは、置き場所しだいで同じ部屋でも数値が変わります。編集部としては、次の3点を避けるのが基本だと考えます。
- 直射日光が当たる窓辺:日中だけ実際より高く出やすい
- エアコンの吹き出し口の正面:冷気や暖気が直接当たり、すぐ「設定温度に達した」と判断してしまう
- 床すれすれや天井近く:暖かい空気は上に、冷たい空気は下にたまる
人がふだん過ごす高さ、たとえばソファやベッドの横の棚に置くのが目安です。スマートリモコン本体は赤外線を家電に届けるため見通しのよい高い位置に置きたい一方、温湿度は人の近くで測りたい、という矛盾が起きることがあります。SwitchBot ハブ3のように温湿度センサーをケーブル側に付けた製品は、この点で置き方を工夫しやすい作りです。
CO2センサー:換気のタイミングを数字で知る
CO2センサーは、部屋の空気がこもっているかどうかを、二酸化炭素の濃度(ppm)で教えてくれます。人が多い部屋や、窓を閉めきった冬の寝室、長時間こもる仕事部屋で役立ちます。
SwitchBotは、厚生労働省が室内の良好な換気状態の目安としてCO2濃度1,000ppm以下を推奨していると紹介しています。数値が上がってきたら窓を開ける、サーキュレーターを回す、といった判断の材料になります。
公式ページによると、SwitchBot CO2センサー(温湿度計)は、NDIR方式のCO2センサーで400〜9999ppmを測定し、温度と湿度も表示します。電源は単3電池2本かUSB-Cで、電池なら30分ごとの測定で約1年使えるとしています。USB-Cで給電すれば、データは1秒ごとに更新されます。データはアプリに最大2年分保存でき、CSVで書き出すこともできます。
本体の警告音と表示の点滅で換気を知らせる機能は単体で使えますが、スマホへの通知や外出先からの確認、ほかの家電との連動には、SwitchBotのハブ製品が必要です。CO2濃度に合わせてサーキュレーターを動かす連携も、メーカーは紹介しています。
CO2センサーは、空気清浄機の代わりにはなりません。空気清浄機はほこりや花粉を減らす機器で、二酸化炭素は換気でしか下げられないからです。空気清浄機の選び方は小型空気清浄機の選び方で扱っています。
電力センサー:家全体の電気の使い方を見る
電力をセンサーとして使う方法は2つあります。家電1台ごとに測るならスマートプラグ、家全体を測るならスマートメーターとつながる機器です。スマートプラグの使い方はスマートプラグの記事にまとめています。
家全体を見る代表が、Nature Remo E2 liteです。Natureの公式ストアによると、スマートメーターと通信して家全体の電力消費量をリアルタイムでスマホに表示し、日・週・月・年のグラフで比べられます。エアコンを外出先からつけたとき、消費電力の数字が上がるのを見て、本当に動いたかを確かめる使い方もメーカーは紹介しています。
使うには準備が必要です。公式ストアでは、電力会社が発行する「Bルートサービス」のIDとパスワードを先に取得するよう案内しており、発行には1〜2週間ほどかかるとしています。スマートメーターの設置とBルートサービスの申し込み・利用料は無料とされています。ただし、自宅のスマートメーターの環境によっては使えない場合があるため、購入前に公式ストアの確認事項を読んでおきましょう。通信はWi-SUN、Bluetooth Low Energy、2.4GHz帯のWi-Fiで、電源はAC100Vのコンセントです。
ハブと規格:センサーを「どこにつなぐか」を先に決める
センサーは、測った結果をどこかに渡して初めて家電を動かせます。購入前に確かめたいのは、次の3点です。
- ハブが要るか:SwitchBotの電池式センサーは、遠隔確認や通知、Alexa連携にハブが必要です。Aqara FP2はWi-Fiに直接つながります
- どのアプリで自動化するか:同じメーカーのアプリで組むと、センサーと家電の連携が最も簡単です。メーカーをまたぐなら、Alexaの定型アクションやMatterを使います
- 電源:電池式は置き場所が自由な代わりに電池交換が要り、有線は交換不要な代わりにコンセントの位置に縛られます
すでにSwitchBotのスマートリモコンを使っているなら、同じアプリのセンサーを足すのがいちばん手軽です。ハブ3は、温湿度と照度に加えて人感センサーも内蔵し、スマホが自宅のエリア外にあり、人感センサーが誰もいない状態を検知すると家電を自動でオフにする、といった使い方をメーカーは紹介しています。別の部屋のCO2センサーの数値を画面に表示することもできます。
ハブ3の公式仕様では、Wi-Fiは2.4GHz帯のみに対応します。スマートホーム機器の多くは2.4GHz帯を使うため、ルーターの設定も確かめておきましょう。
よくある失敗と、買う前の確認
センサーを足したのに便利にならない理由は、だいたい次のどれかです。
- 方式違い:書斎やリビングに赤外線の人感センサーを置き、座っている間に照明が消える
- 置き場所:温湿度センサーがエアコンの風の当たる場所にあり、自動化が早く止まる
- ハブ不足:センサーは届いたが、通知や連携に必要なハブがない
- 条件の作りすぎ:最初から細かい条件を重ねて、なぜ動いたのか(動かないのか)がわからなくなる
自動化は、最初は「1つのセンサーで1つの家電」から始め、思いどおりに動くのを確かめてから条件を足すと失敗しにくくなります。照明の自動化には、明るさや色を変えられるスマート電球と組み合わせると効果がわかりやすくなります。
人の在室を知らせる機能は、離れて暮らす家族の見守りにも使えます。ただし、ここで紹介した製品は医療機器や防犯システムではありません。防犯や見守りの映像が必要なら見守りカメラの選び方も参考にしてください。
よくある質問
人感センサーはペットにも反応しますか?
反応することがあります。SwitchBotは、ペットを飼っている場合、センサーの向きや高さを調整して、ペットがよく動く範囲を避けて設置するよう案内しています。ミリ波の人感センサーProについても、台座の角度を調整してペットの動きを避けられると説明しています。
温湿度センサーは何台あればいいですか?
自動化したい部屋に1台ずつが基本です。エアコンを操作したい部屋と、センサーのある部屋が違うと、狙いどおりに動きません。まずは、いちばん長く過ごす部屋の1台から始めてください。
CO2センサーの数値が1,000ppmを超えたら危険ですか?
SwitchBotが紹介している1,000ppmは、室内の換気状態を保つための目安です。超えたらすぐに体に害がある、という意味ではありません。数値が上がり続けるなら、窓を開けるなどして換気してください。
まとめ:1つのセンサーで、1つの困りごとを解く
センサーは、家電を「時刻」ではなく「状況」で動かすための部品です。
最初に決めるのは、製品ではなく「何をきっかけに、どの家電を動かしたいか」です。そこが決まれば、必要なセンサーの種類と置き場所は自然に絞れます。
Sources
- Aqara公式「人感センサー FP2」 (2026-10-28確認)(新しいタブで開きます)
- SwitchBot公式「SwitchBot 人感センサー」 (2026-10-28確認)(新しいタブで開きます)
- SwitchBot公式「SwitchBot 人感センサーPro」 (2026-10-28確認)(新しいタブで開きます)
- SwitchBot公式「SwitchBot CO2センサー(温湿度計)」 (2026-10-28確認)(新しいタブで開きます)
- SwitchBot公式「SwitchBot ハブ3」 (2026-10-28確認)(新しいタブで開きます)
- Nature公式ストア「Nature Remo Lapis」 (2026-10-28確認)(新しいタブで開きます)
- Nature公式ストア「Nature Remo E2 lite」 (2026-10-28確認)(新しいタブで開きます)
- 家電Watch(2025年4月9日、Nature Remo E2/E2 liteの発売を伝える記事) (2026-10-28確認)(新しいタブで開きます)
Newsletter
こうした発見を、メールで受け取りませんか。
新着製品と読みものを、週2回お届けします。








